☆定休日の今日は?
今日は「いきれたない」。
この辺の方言で、湿度が多く、ムンムン蒸して不快な状態を「いきれる」と云い、行き会う挨拶に「いきれるない」と交わす。
その語源は定かではないが、想像から「息が切れる(いきれる)ほど蒸し暑いですね」から発している様に考えられる。
この夏の猛暑の状況は、単に「あっついない(暑いですね)」と言い合って、「いきれるない」とは、交わさない。
標準語では「蒸し暑いですね」だろうか。
そんな「いきれる」中での定休日、朝から田圃の畦畔の草刈りに悪戦苦闘した。
正直言って、僕の様に、この時期まで草ぼうぼうにした畦畔は、草刈りはしない方がいいんです。
そうは言っても、牧之庵の田圃は主要幹線道路の沿線で、余りにもだらしなく、怠け者の様で、やむなく人目を気にして刈っちゃいました。
何で刈らない方がいいのかというと、「カメムシ」という害虫に関係することです。
此奴の食害にやられると、米粒に斑点が残って品質の低下となります。
遅れた時期に草刈りを行うと、このカメムシを畦畔から田圃の中に追いやってしまうんですね。
本当は、草刈り期間が定められていて、7月の25日までに作業は終了していなくてはいけないんです。
僕も、期間内に刈り終えたんですが、刈り時期が早すぎたのか、草の成育が良すぎたのか?、兎に角、放置できないほどの草茫々。
見るに忍びなき「いきれる」中での価値のない悪足掻き?
始めたからにはこの1枚、終える迄はと奮闘したが、あの「いきれる」様は正常な沙汰じゃない。
途中で水分補給に中断して帰宅、暫し体勢を整えて仕切り直し。
あわや熱中症にでもなりかねない。
7時に始めて、終わりが10時過ぎ、川ネズミの如く衣服は汗でビショビショ、シャワーを浴びて遅きの朝食、11時近くになっていた。
もう秋大根の播種時期が来た。遅い朝食を摂って、暫しの休憩後は、畑作業が待っている。
キュウリ、インゲン豆が終わりとなって、支柱や蔓の撤去作業に仕掛かった。
その後畑は、大根の蒔き床となる。
ババが呼んだ「お父さん!〇〇(二女の名前)から電話で、秋野菜を作りたいけど肥料は何を撒けばいいんだって?」。
庭園の一角に、1坪半ほどの家庭菜園のスペースを確保していた。
枕木で縁取りをして、畑用の土壌は入れておいたが、今だ使わずに放置してある。
「ああ了解、今日中に俺が肥料を持って行って撒いて、耕すからそう連絡してくれそ」。
直ぐにでも雨が降ってきそうな空模様、急いで牧之庵の畑を片づけた。
軽トラに石灰、野菜倍土、配合肥料を積み込んで、二女宅に向かう。
途中で小雨が降り出した。やばいな?、何とか肥料を撒き終えて簡単に土を解してきたが、帰宅したら土砂降りの雨に変わってきた。
今日はここまでか?時刻は3時半を回っていた。
いきれた後は、今日も雨、ここ数日は、雨が続く。一雨毎に秋の訪れを感じる。
お盆の喧噪の中、暫く田圃を見てなかったが、大分実入りが進んできた。今年は、豊作とまではいかない稲の姿だ。
雨が降り始めてから6時間も経つが小降りながらも降り続く。秋風は、涼しい感じを通り過ぎてヒンヤリとしてきた。
明日は、二十四節気の「処暑(しょしょ)」、暑さは此所までヾ退く、という時期にきた。