牧之庵の平日には、お盆過ぎあたりから僕等と同年配かな?と思える初老(失礼)のご夫婦が目立つ様になった。
今年から、俗に云われる団塊世代の定年退職が始まっている。
仕事、会社一途に懸命に走り続けて今日まで、日本の経済成長の原動力となり、今日の日本の繁栄の礎になってきた。
後半はバブルの崩壊を経験し、老後はしっかり払い続けてきた年金を元に、更なる「セカンドライフ」で持ち前のバイタリテイーと団塊バワーで「まだまだこれからぞ!」とスタートさせるはずだったのに!。
気が付けば、年金の原資を好き勝手に浪費し、事もあろうに猫ババした奴もいたり、払い込んだのに台帳から削られていたりで散々だ。
挙げ句の果ては、時の天下人まで据え替えてしまうほどの数々の為体だ。
それら一連の対処と事態究明のためにと、新しい厚相が後任されしも、またまたガチャガチャポン、こんなんで仕事ができるわけもなし。
在任期間が1ヶ月足らずでも「元何々大臣」と、当の先生様は肩書きとして箔が付くが、実際何もできないで終わっちゃう。
はてして永田城下は天下人の一騎打ち、勝ち馬に乗ろうと各地の城主は雪崩現象、勝敗がハッキリしすぎてつまらない。
強かに天下を狙う南部の策士、既に参議院城は落としたが、跡目争いの空きに一気に攻め込む事もできず、先ずは高嶺の見物。
今度は若殿とは勝手が違う、なかなか手の内見せない古狸、主戦場を前に作戦の練り直しか。
話は戻って「セカンドライフ」の事。
諸所の調査によれば、「セカンドライフで何がしたい?」の問いには、ダントツ(70%弱)に旅行だそうだ。
次いで、自然や街をゆっくりと散策、ボランテイア活動、スポーツ、映画鑑賞、田舎暮らしの順に続き、取りあえずは、人間関係を求めて、ゆっくり休んで趣味を主体に楽しむことらしい。
定年後も何らかの仕事について働きたい人が80%弱だそうだ。
その理由としては、心身とも老け込まないため(63%)、経済的、老後の資金(61%)、生きがい、やりがいのため(48%)と続く。起業家も15%と高い結果が出ているようだ。
何れにしろ、取りあえずは失業保険を貰いながら、のんびりと行く先を考えるってとこかね?
しっかりとその後も決めている人もいるだろうし、自分で何かをしてみたい人も多いんだろう。定年後の自由時間は、たっぷりある。
60歳から20年として、80歳まで。
一日8時間の自由時間だとしたら、ざっと、6万時間だ。
途轍もない膨大な時間、年寄りぶって老け込まないで、この団塊パワーで「セカンドライフ再チャレンジ!」で行きましょうぜ、団塊族同士よ!