☆栗
牧之庵の屋敷の片隅に1本の栗の木がある。
幼少の頃は、別の場所に2本の栗の木があって、稲刈りの時期(当時は農作業が手作業だったから、収穫期は長くて遅かった)に木に登っては、口の開いたイガ(殻)を長い竹竿で叩いて落としては籠いっぱいに拾って茹でたり、焼き栗にしたりしておやつにしていた。
両親は秋作業で忙しいから、祖母が茹でてくれたり、炊き込みご飯にしてくれた。
今ある栗の木は、幼少の頃には無かった物で、いつ頃から実がなり出したかは確かな記憶はない。それでも、年数が経って昔の栗の木より大きくなった様だ。
自分の家で沢山生ると、今の子供等は見向きもしないので、大半はご近所にお裾分けだ。
毎朝の栗拾いは90歳を過ぎたお婆ちゃんの日課、拾ってはあちこちに配って歩く
。可成りの実が付いた様で、2週間近くも拾っているが、今だ栗が落ちているようだ。結構、実の中に虫が潜んでいるもんだから、サッと茹でて牧之庵の店内に飾ったりもしている。
☆イチジクとアケビ
イチジクの木が土蔵の脇で邪魔になっている。
2本あったのだが、どこからとも無く根が蔓延って、切っても切っても瞬く間に藪になり、1本は始末した。
他の果実の木と同様、自分の家で獲れると珍しくも何ともなく、殆どが木になったまま放置されていた
。ところが、牧之庵を始めてからというもの、セット物のメニューに添える果物の一品として、ババがワイン煮にしてお出ししている。
結構喜ばれているようだが、常時使うには量が足らない。ある時勝負の旬の珍品になっている。
昨日の定休日にキノコ狩りに山に行ってきた。
キノコを探して下ばかり見ていたが、ふと立ち止まって上を向いたら、偶然にもアケビが目に入った。
こういう物は、探す時にはなかなか見つからないから変なもんで、大きな実がパックリと口を開けて熟していた。
果実は甘渋く、種ばかりで特別うまいもんじゃないが、山の秋を代表する木の実だから、ふと出会えると、いっぱいの秋を感じ取りホッとする。
☆クルミ
クルミには何回となくブログに登場願った。
一昨年から時間待ちの暇つぶしにと、割って鉢に入れてお客様にお出ししている。
親爺が時間を見つけては山に拾いに行って、処理をして保存しておく。
今年もそこそこには拾ってきて、水洗いして乾燥させた物を、昨日の休みを利用して収納した。
後口で拾った物は、昨日洗って乾燥中。
これとて自然の恵みだから、量は限りがある。
拾えるだけの量で、無くなり次第打ち切りご免となる。
☆茸
牧之庵の庭で茸を発見!「シメジ」と「ナラタケモドキ」。
待てよ?こんなところに出てるんなら、さぞや山には・・・・・・・タンマリと。
ニタッと含み笑うや後日、山に直行したが、そうはうまくはいくもんじゃない。
結果は、前日の記述の通り也。