☆店内は「ツルウメモドキ 」三昧
衣を脱いで真っ赤な実を誇張する「ツルウメモドキ」、ババは朝からブーケにしたり、蔓籠に添わせたり、挙げ句は、まだ充分に保ちそうな生け花を壺から抜いてしまって、ここにも生けてしまった。
集まる時には奇遇なもんで、昨日は親戚の人が数本の枝を持ってきてくれた。
その葉っぱを切り落としたり、仕上げた物をアレンジしたりで、今日のババは朝から「ツルウメモドキ」に取り憑かれた様だ。
大好きな材料が、一時に集中して沢山手に入ったから無理もない。
牧之庵の玄関を上がって、4畳ほどの狭い空間がレジを兼ねて「皆さんの趣味のコーナー」になっている。
文字通り、お客さんや友人、知人等の趣味の作品を展示したり、半分はババのコーナーとして使用され、生け花やドライフラワーを飾ったりして楽しんでいる。
そのコーナーに飾ってあったドライフラワーを今朝から一挙に撤去した。
その後に、ババお気に入りの「ツルウメモドキ」三昧だ!開店間際まで仕掛かっていたが間に合わなかったらしい?半分は撤去したままの状態で開店だった。
何も、生け花にまでと思いつつも、ババのコーナーだから口出し無用!
さながら「ツルウメモドキ」一色、ご鑑笑あれ・・・・・・・・・・・・・?。
「ツルウメモドキ」に感謝である。
☆村の鍛冶屋さんの「大輪菊」
我が村に鍛冶屋さんがある(以前のブログで紹介)。
米寿を過ぎたご高齢だが、昔から本業の鍛冶屋を営む傍ら、趣味の盆栽に余念がない。
その中でも、菊作りは趣味というよりプロの域で、菊薫る侯となると、随所で催される展覧会、品評会等に出品して、数々の賞を頂いてきた。
僕が記憶にある当初からだから、かれこれ5,6十年も続けて来られたんだろう。
毎年(十数年間)この時期になると、丹誠込めて育て上げた菊を近所に置いていかれる。
今朝も、誰も気付かない中に、こっそりと置いて行かれた。花が終わる頃を見計らって、またこっそり鉢を回収してくれるのだ。
お陰様で、暫くの間、玄関に置いて楽しませていただいている。
今年は「南十字星」という黄色の品種だそうで、雪の降る頃まで、お客様のお出迎えをしたり、楽しませてくれるだろう。
この世知辛いご時世、なかなか出来ないこと、それも十数年間も続けていただいて、恐縮しつつ感謝である。
☆お客様のスケッチ
牧之庵の閉店時間が近づいた頃、女性3人の中年(失礼さんだが、初老かな?)のお客さんがお越しになった。
過去何回かは御来店いただいたお客様の様だが、その中のお一人の方が、庭に出られてスケッチを始められたそうだ。
題材は中庭に植えられた「数珠玉」だったそうだが、見させて頂いた娘の話だと、とても上手に描いておられたようだ。
生憎、途中で雨が降り出してスケッチは途中までの様だったが、何でも、植えられた数珠玉が懐かしく、珍しくて感激しておられたという。
裏庭のガマズミを見付けられ、持って帰って描きたいから一枝頂けないかということだった。
早速、形の良い枝を切って差し上げた。
スケッチブックには、この近辺の植物や風景がびっしりと描かれていたという。
ババも帰り際に見せて頂き、感激していた様だ。
羨ましいね・・・・・・。僕なんか、デジカメで写すのが精々、豊かな感性と、本当の意味での贅沢な時間、余裕が持てて(いや、持てるだけの豊かな感性をお持ちで)。こんなお客様に出会えると、自分等も幸せの時間を頂戴したようで気持だけはホッとする。お客様に感謝である。