紹介が遅れてしまいました。
親爺の「そば打ちの手順(方法)」を記述しては貰えまいかと、広島の方からメールをいただいていた。
毎日打っているそばだが、なかなかデジカメに収める時間が作れないでいた。
今朝は、明日が定休日という事もあって、余裕の時間が取れたので、作業しながら撮ってみました。
作業の状況写真は、自分で打って、自分で撮影だから、上手に表現出来ないかもしれませんが、あしからず。
尚、2006年・10月(19日、27日)、2回に分けて「牧之庵のそば」で紹介してあります。
かなり詳細に紹介したつもりですが、宜しければ、ご覧になってください。
今回は、重複する部分は、省かせていただきました。
参考になれば幸いです。旨いそばを打って楽しんでください。
☆我流、そば道場(追加編)
牧之庵のそば
「材料」 そば粉.繋ぎ(小麦粉、布海苔).着色材(そば若葉の粉末)
地粉 長野産 北海道産
+小麦粉
そばの青葉粉末 布海苔(少なくも3年以上経った古い布海苔を薄く溶かして)
「手順」
上記材料(個々で入手したそば粉、繋ぎの小麦粉)をコネ鉢の上でフルイに掛ける。初心者はつなぎの小麦粉が多い方が打ちやすい。そば粉:小麦粉が半々か、6:4くらいが妥当だろう。牧之庵では、布海苔を少し使うが、ここでは、小麦粉だけを使う。量は、1.5kgくらいにしましょうか。割合は6:4、そば粉900g、小麦粉600gです。フルイに掛けたら手で小麦粉とそば粉を混ぜておきます。
木鉢(加水・水回し→練り・くくり)
さて、いよいよ打ちましょうか。先ず、水を加えます。出口の尖った容器に水を入れ、コネ鉢の縁に水が回らないように、渦巻き状に注ぎます。馴れない中は、加減が分からないので、なるべく小刻み(4.5回に分けて)に加水して、適度の状態に仕上げます。1回目は、2合くらい入れてみましょうか。2回目以降は、徐々に量を減らしていきます。特に、後もう少し水分が欲しいというときが、一番重要な時で、ここでの最後のちょっとした入れすぎが失敗に大きく左右します。段々と塊が出来てきます。この加減は口では言え表せません。この過程がそば打ちで一番大切な作業です。括りあげて「耳たぼ」くらいの硬さ、等と一般的に表現していますが、僕はもっと硬めがいいと思います。写真の状態くらいに、塊が出来るように混ぜ合わせてください。力はいりませんよ!手を開いて、指先で混ぜ合わせて下さい。加減と要領は、経験で覚えるほかありません。試行錯誤の世界です。
これ以降は、2006年、10月27日のブログ上で詳しく記述してあるので省略(写真のみ掲載)
延し(丸出し→四つ出し→本のし)
丸出し(くくり終えた玉は、打ち台にのせて打ち粉を振る(左)。手の平で押し潰して、お供え餅状にして、のし棒で丸く薄く伸す(中)。丸出しを終えて、次は四つ出し、のし棒に巻き取り伸す、四つの角を出すことによって四角形にのし上げる工程(上右と下左)
四つ出し完了(左)。本のし(四つ出しを終え、本伸しで更に薄く長方形に仕上げる)(写真中、右)
本伸し完了、畳んで容器に収められる寸法に切り(左)、容器に納め(中)、冷蔵庫で寝かせる(右)
切り(包丁)は省略。以上大雑把な説明で済みません。以前のブログと合わせてご覧になって下さい。部分的に不明な点はメールを送っていただければ、お送りします。要は回数の積み重ね、失敗を繰り返しながら、焦らず楽しみながら打つことでしょうね。美味しいおそばを作ってください。期待してます!
追伸:そうそう大事なことを忘れてました。加水・水回しの過程で、失敗して水を入れすぎ、生地が柔らかくなってしまい、練りが出来ないほどになってしまうこともあろうかと思います。そんな時は、玉にして容器に乗せ裸のまま冷蔵庫で冷やして見て下さい。程度によって差異はありますが、30分程度を目安に確認しながら落ち着くのを待ちます。ビニールなどの被いは掛けないことです。汗をかいて表面に水滴が付いてしまうからです。生地が落ちついたら、練り直すと案外うまく出来上がりますよ。失敗からの知恵ですがね?間違っても、粉の後足しはいけません。