いやー、暑かったね!温かいのは通り越して夏日の様な暑さだったね。牧之庵の客室は、戸を開放して網戸での営業だったよ。そんな中で、庭のいろんな花々が一気に咲き出したんだ。
☆チゴユリ(ユリ科)
チゴ(稚児)の名の通り、可愛い花をつける。山の林の中に群生して、日陰を好むようだ。条件がいいと繁殖するんだろうが、牧之庵の庭では、それ程増えもせず減りもせず現状維持で育ってる。
☆ズダヤクシュ(ユキノシタ科)
信州地方では、喘息のことをズダと言うらしい。喘息薬種と書き、喘息に効く薬の意味だそうだ。
葉にも茎にも毛が生えていて、高山の日陰の湿地を好む様だ。これは、長野県の栄村で標高千メートル以上の高地から頂いてきた物。十数年前に林道工事の現場から、潰されそうになった物をいく株か頂いてきたんだが、こいつもなかなか増えないんだね。ちっちゃな白い花を茎の先に付け、種子で繁殖するんだよ。
☆アジュガ(シソ科)
地被類(グランドカバー)の代表種だね。雑草防止かな?兎に角、繁殖力旺盛なんだね。日なたでも、日陰でも苦にせず繁殖するんだね。ランナーを伸ばしてどんどん増えるんだ。別名:ジュウニヒトエ(十二単)、西洋キランソウとか言われているらしいが、在来の自生種は「十二単」というそうだ。一年中綺麗な葉が地面を被うから、雑草防止には最適だね。日陰でも良く育ち、花も付けるしね。ちっちゃな花だが、よく見るとなかなかのもんよ。
☆シャガ(アヤメ科)
大好きな花だね。上品な高貴な感じの花だね。別名:コチョウカ(胡蝶花)と言うんだそうだが、こいつも地下茎で繁殖力は旺盛、放っておくとどんどん増えてしまうんだね。アヤメの仲間だが、葉っぱは枯れないんだよ、常緑の多年草で、葉に斑入り(縦長に白い)もあるんだよ。ババも生け花に好んで使うんだね。日持ちがするし上品だから?
庭先には、いっぱい蔓延ってるんだが花が開いたのは2個くらいなんだね。まだ、走りってとこなんだ。
☆オダマキ(キンポゲ科)
この花も好きだね。西洋オダマキを含め、変種改良でいろんな品種があるんだね。牧之庵にあるのは、ヤマオダマキ、ミヤマオダマキ、西洋オダマキ3種の5種類なんだが、花を見せたのはヤマオダマキとミヤマオダマキで、西洋物は幾分遅いんだね。やっぱり改良物は増えないんだよ。
オダマキも咲き出したばかり、これからだね。