台風4号の気圧変動か、朝から台風並みの強風が吹く。
今年は風の吹く日が多く、春暖簾が切れてしまった。
ババが仮縫いをして補修したが、この強風の中、暖簾は外して営業することにしたんだ。
その暖簾も、もうすぐ夏暖簾に衣替えの時期だ。
畑では、天ぷら葉材の「ツルナ」が大きく育つ。今年は、零れ種の発芽が旺盛で間引きに大変だった。
6月の上旬には、使い染めができるだろう。
薬味として、大活躍の「アサツキ」だが、春先から頑張ってくれた。
上部の葉っぱ(ネギ部分)が終えると、根っこの球根も薬味として一役買う。
◇薬味のアサツキ
春先から薬味に使っている「アサツキ」の葉が、大分硬くなってきて、球根部分が大きくなって来た。
球根が大きく成長すると、根っこの部分の土が盛り上がって、収穫時期を教えてくれる。
量が多いので、今朝少し収穫してみたんだが、それにしたって半端の量でないんだね。
店で使うのは、薬味程度だから、そんなに必要はないんだね。
収穫時期が適期か否かは、今まで本格的に経験がなかったから、試しに少し穫って見たんだね。
束ねて吊して保存してみようかと思うんだが、どうなることやら?
此奴はホントに重宝だね。
葉っぱのネギ部分は、刻んでそのまま薬味として利用でき、こうして球根が大きくなると、その部分も薬味として利用できるんだ。
連休頃から、両方を添えて使っているんだよ。
大分葉っぱが硬くなって、葉の頭部に葱坊主ができてきたから、そろっと使用限度だね。
畑に残っているものは、半分葉っぱを刈り込んでみようかと思うんだね。
新たに葉っぱがいつ頃出てくるか?もう半分は、そのままの状態で放置して、もう少し球根を固めてから収穫してみようと思うんだが?
果たして結果はどうなる事やらね。
時期の遅いものが別の柵で残ってるから、6月中旬頃まではネギ部分は使えるが、その後は、この辺で「千本ネギ」と呼ばれる物に移行するんだね。
此奴も、一本の根元から何本も子分かれして、株になるから重宝なんだね。
株ごと抜いて一本だけ植えとくと、また増えるがだぜ。
これが「千本ネギ(せんぼねぎ)」って呼ぶんだね。正式の名称じゃねがだっぺども、おらほじゃ、そう呼ぶがそい。
◇天ぷら葉材の「ツルナ」
今年の発芽率は凄かった!お陰で間引きに随分と時間を掛けたんだ。
そばつゆの修業先から種子を分けて貰って7年が経つ。準備期間の一年間で店で使える量を確保した。
以来6年間、休みなく頑張ってくれているんだ。此奴のお陰で大分助かった。
強健で零れ種で増殖するから、手間が掛からず天ぷらの葉材としては最高だ。
青虫が好んで食べるが、量が多いから食べきれない。
海岸に自然に生えている植物だそうだが、初めてのお客さんは珍しそうに名前を尋ねる。
摘んで使うから「ツミナ」とも言うが、正式には「ツルナ」という。茎がツルのように伸びるからだ。
ホウレン草の様におひたしにしても食べれるが、全体的にザラザラして癖がないことが、かえって印象を薄れさせているんだね。
畝(うね)には、間引きした残骸がいっぱい 空き空きとして気持ちよさそう