今日は暑かったね〜。ホント、真夏日みたいだった。
今朝は早く起きて、今年最後の山菜採りに行ってきたんだ。
目的は季節外れの「アブラコゴメ(イッポンワラビ)」なんだね。
近郊の山で、纏まって出ている場所は、此所しか知らないんだよね。
そこは、日当たりが悪く、雪がいつまであるから、季節外れの貴重なコゴメ(コゴミ)が出るんだよ。
週末に掛かったから、今までに保存して置いた物を使わなくても、新鮮な物をだせるんだよ。
山菜そば、お酒のお通し、形の整ったものは、天ぷらの材料に使うんだね。
それに、ゼンマイがいっぱい出ていたのでリョックいっぱいに採ってきたんだ。
方角は、牧之庵の真後ろに見える山なんだけど、尾根にスカイラインが走ってるんだ。魚沼スカイラインと言ってね。
山頂には、何カ所かの展望台があって、その内の一つに観音様が建っているんだね。
護国観音なんだけど、東を観れば我が故郷が一望、湯沢町から六日町までの素晴らしい眺望、反対側は十日町市が一望なんだね。
概ね、スカイラインは境界を走ってるんだ。その観音様なんだが、中越地震で動いてしまったんよ。
高い台座の上に建立されていたんだが、最近、復旧工事が行われて、台座は取り壊され、祠の中に安置されたんだ。
さすがの観音様も自然現象には参ったようだね?
2時間ほど山菜を採って帰宅したんだが、早朝だってのに露一つないんだね。
暑くなりそうな気配を感じながら帰ってきたが、案の定、真夏日になったね。
山頂付近からパチリ
早朝5時前、山頂にてパチリ。眼下は我が塩沢の田園地帯、真下は山村の栃窪集落。
観音様も復興叶って
高座から下りて、祠に安置された観音様。今度は震度10でも大丈夫?背後からお日様が昇ってきた。
さて、収穫物と後始末は?
2時間ほど奮闘して収穫物はこれだけ?多い少ないは時期によるね。なんしろ、この時期だからね。
ゼンマイはリョックいっぱい、イッポンワラビは遅きに在り、それでもこれだけ採れた!
そのゼンマイだが?食べるまでには大変だ!
体に付いた綿を取り除いて、熱湯で茹でるんだね。
次は揉みほぐしながら天日で乾燥されるんだが、肝心なのは揉む作業なんだね。
今日のような良い天気だと、一日で干し上がるが、悪天候の連続だと、仕上がりにも影響するんだね。
一日何回ともなく、揉んでは干し、干しては揉むの繰り返し。なかなか手間の掛けかかる仕事なんだ。
だからゼンマイは高い、全て手間の産物なのよ。
茹で上げてムシロの上で干す 干しながら揉み、揉んでは干しの繰り返し
大分紫色になってきた。 リョックいっぱいのゼンマイも干し上がればこれっぽっちだが、水に浸けて解すと元の量に戻るから、保存には場所を取らないんだね。昔の人はよう考えたもんよ。
そのまま茹でても食べられなかったから、試行錯誤の産物だろうね。その知恵を頂いてるんだ。
そうこうしてる間に、近くのおばさんが「木の芽」と「フキノトウ」を持ってきてくれた。
遠く銀山湖の方まで行ってきたらしい。今日は正しく「終わり初物」の日だ。