昨日までの喧噪は嘘だったかの様に平静に戻った。空模様も一転して、朝から秋雨が降り続く。
昨夜は、窓を開けて寝ていたが、明け方のヒンヤリした空気で起こされた。
夜明けも1時間は遅くなった感じで「おや?もうこんな時間なんだ!」5時頃かな?と思いきや、もう6時近くになっていた。
昨夜は、オリンピックの野球で韓国戦を観ていたから、いつもより目覚めが遅れてしまった。
残念!終盤の巻き返しを期待していたが、思わぬミスも出て、力及ばず負けてしまったね。
今日の牧之庵は、エアコンの要らない一日だった。客間の窓を全開にして、ちょうど良い室温、心地よい秋風が吹き抜けていく。
日曜日だが、お盆を過ぎてお客さんはUターン、いつもの静かな牧之庵に戻った。
そんな中でも、一時的な喧噪を避けて、時期を遅らせて出掛けてくるお客さんも、僅かだがおられるようだ。
一組の親子連れのお客さんが来られた。「いや〜、今日出掛けてきたんだけど、空き空きで頗る快調でしたよ。
毎年、遅らせて来るから、何処に行っても静かで良いですよ」だってさ。成る程、牧之庵も静かだもんね。
民族の大移動、わざわざ混雑を承知で出歩かなくても、時間の調整が利く人は、それも得策かもね。
でも、普通では無理だよね〜。限られた時間の中で、大概は動いてるんだからね。
何れにしても、それぞれのお盆休みが終わって、一時忘れていた不景気の娑婆に帰って行くんだね。
お盆の忙しさと、老い身が重なって、暫しパソコンとは疎遠になっていた。
ほんの4.5日の短い期間だが、親爺も手足が痛いほど麺を打った。細腕の筋肉がカチカチに張って、手で揉みほぐすに痛いくらいだ。
汗も掻いた、喉も乾いて沢山の水分補給もした。連日がその繰り返し、少し痩せてしまった様だ。
無理もない、この時期は過酷な商売、始めて7年目に入ったが、当初からみると確実に無理が利かなくなっているね。
さすがにババも疲れた様で、後半には「お父さん、今日は夜の営業は休もうか?」
ジジも休みたいのは山々だが、折角来てくださるお客さんの事を考えると、それも出来ずに、老骨むち打って何とか切り抜けた。
欲目では、到底できない蕎麦屋の商売、好きで始めたからこそ踏ん張ってはいるが、重なる歳は現実の様、衰える体力には限界もある。
そうだよなあ〜。俺がこんな状態だから、女性の体力では疲れはもっとなんだろうね。
そんなこんなのお盆中、店が終わって疲労困憊、ブログの事すら忘れていたよ。
夕方には雨が上がって陽が射してきた。雨雲も一瞬に消えて青空が大きく広がった。
山に掛かる雲も秋の風景。西日を浴びて東の山々が綺麗に浮かび上がった。
田圃の稲も、ふっくらと実ってきて、頭を垂れてきた。
隣の親爺さんが立てた案山子が、真っ赤な服を着て雀の止まり木にちょうど良い???