補修前 接着、パテ補修完了(後は、ペーパーで研磨)
お昼の営業を終えてから、盆中に壊してしまった陶器類の補修をしたんだ。
ゴールデンウエークや、お盆中の忙しい時期は、注意はしているつもりでも陶器の扱いがどうしても乱雑になる。
写真は、このお盆中に落としたり、洗い流しの際にぶつけたりして割ったり、欠かしたりした物だ。
破損した物は、決まった場所に仮置きして、暇なときに吟味して補修が可能な物はまとめて修理するんだ。
もう、みんな慣れたもので、破片は紛失しないように注意している。セロハンテープで留めておくんだね。
もっとも、あまり慣れてもらっても、こればっかりは困ったもんだがね。
僕の補修の方法は、過去のブログでも、何回か紹介した。
開業当初から今日まで、破損した物を全て廃物処理していたら、相当な量になるだろうね。開業当初の頃は、補修の方法を知らなくてみんな捨てていたんだよ。
だから、蓋付きの器なんかは、随分チグハグな枚数になっちゃった。
牧之庵で使っている陶器類は、昔の古い器が多いから、壊しても補充が利かないんだね。
だから、壊れた物をみんな処分していたんでは、セットものとして使うには半端の枚数になっちゃうんだよ。
骨董屋に行ったときは、同じ物が置かれてないか物色してるんだけど、なかなかお目に掛かれないんだよ。
それにね〜、良いもんは高〜い!
それに、オーダー品は、直ぐには手元に届かないからね。オーダーしてから半年以上、長いものだと1年以上も掛かっちゃうんだ。
だから、直せる物は極力、蘇生してあげるんだね。
扱い易いのは、綺麗に真っ二つに割れたやつ、接着剤でしっかりと接合すればいいからね。
厄介なのは、ヒビが入っていて割れてないやつ、こういうのは、仕方ないから強制的に割っちゃうんだよ。
この時も、上手に割らないと、下手をすると再生不能になっちゃうんだね。一旦割ってから接着剤で接合する。
接合不可能な薄い小破片がでたら、そいつは捨てて、代わりに補修パテで穴を埋めるんだね。
破片をなくしてしまった時も同様、パテ補修をして、硬化してからサンドペーパーで磨くんだ。
適当な塗料が見つかれば、さり気なく化粧を施す。でも僕は、塗料は極力使わないようにしてるんだ。
綺麗に補修してあれば、それはそれで歴史なんだからね。古い物は、どなたが見ても一目瞭然、失礼にならないと思ってるんよ。
だから、牧之庵の器は補修だらけだよ。常連さんの中には「ああ!またこの器欠かしたな!」かつて知ったる我が家の事情。
これも、牧之庵の歴史、親爺の愛情?ってなことで・・・・・・
御容赦あれ。
綺麗に割れた方が補修は簡単 補修に使う接着剤と補修パテ
☆補修に関する過去のブログ
http://d.hatena.ne.jp/bokusian/20080419
http://d.hatena.ne.jp/bokusian/20070605