☆春の遅雪
昨日の野外作業を終えかけた頃から、冷たい雨が降り出したんだね。
やがて、気温が下がって来るのを感じたが、就寝前に外を覗くと雪がパラパラと降り出していたんだよ。
やばいな?まさかこの時期だから、何十センチも降るはずもあるまい?
目覚めと共に外を覗いたら、申し訳なさそうに一片の雪が降っていた。
今シーズン、最後の雪か?
午前中には、薄陽の中で跡形もなく消え去った。
ところが、お昼過ぎから北風が吹き出して、再び小雪が舞い始めた。そんなに積もる雪ではなさそうだが、寒々しい一日になりそうだね。
☆春になったり、冬に戻ったり
一挙に咲き出そうとした水仙が、開花を躊躇った。
はや咲きの花は寒そう、人共々、予測しかねるこの気候に戸惑っている。
福寿草はピークを過ぎて、雪割草が満開、先走りのプリムラも花を見せだした。しかし、今は雪の下。
☆二回目の蕗の薹
ババが言う「今日は、孫が春休みになったから、蕗の薹を採りに行こうかな」
そんならばとジジが「ええ〜、この間、あんなにいっぱい採ってきたのに、もうなくなったんか?よ〜し、俺がタンマリ採ってきてやろうか?」
「いいのよ、あんたは見境なく採ってくるから、後始末が大変よ!私らは半分お遊びなんだから」だってさ・・・・・
そうじゃないらしい、天ぷら用に使う形の良い物が欲しいんだそうだ。ああ、そうかい、そうかい。
それにしろ、蕗の薹味噌が、すこぶる好評のようなんだね。
お酒のお通しや、そば御膳に、ちょびっと付けてお出ししてるんだが、もう何人かのお客様に譲っていただけないかと聞かれたらしいんだね。
ババも差し上げたいんだが、何しろ作りたてじゃないから、もしもの事を考えて、低調にお断りしているようなんだ。
そんなの、いくらでもおいらが採ってくるから、差し上げればいいと思うんだが、よう考えると、食べ物商売だからね。親切が仇になってはと、ババの老婆心。
「ここでいっぱい食べてって下さい」と、ババの声。
一度に沢山食べるものじゃないのに?と、親爺は内心思ったりもするが、タンマリ盛って、また持っていくあたり、田舎育ちの、加減知らずのババもまた、春を満喫していただこうとの、これまた押し売り、迷惑、親切心。
お昼の閉店を待って、蕗の薹を採りに行ってきたんだね。少し雪が強く降り出した。
車で15分くらい走って、我が家から100メートル位標高の上がった田圃の畦畔、僅かの標高の差でも雪の降り方が違うんだね。あっと言う間に真っ白になって、蕗の薹も隠れてしまう。
20分ほど採って、前回ほどの量になった。
また採りすぎて、ババに皮肉を言われそうだが、時間を掛けたわけでなし、いっぱいあるから採ったまでのこと、まあ、しゃーないね。
あっと言う間に雪に埋もれる。遠くからでは発見不可能になっちゃった。それにしろ、しゃっこい!(冷たい!)