もう一度、曾ての活気を取り戻し生まれ変わりたいと、全国あちこちで古い町並みの保存整備や、宿場町等の保存や再生が盛んに行われてきた。
バブルの最盛期頃には、挙って洒落た通りに模様替えがなされたが、その後の交通手段の多様化、
郊外への大型商業施設の出店等でステーションを拠点とした町屋通りの活気は著しく衰退してしまった。
衰退の一つには、昔ながらの高慢な接客の仕方、主体を見失った売り方本意の営業、顧客ニーズの遅れた対応なども、主たる要因になるんだろう。
町の電気屋さんが、時計屋さんも、洋品店も、酒屋さん、雑貨屋さん、そう言えば洋服の仕立屋さんも無くなった。
たしか?あそこには「オモチャ屋さん」があったんだが、そしてあそこには「お寿司屋さん」だった。
この町としては、ちょっと大型のスーパーが、たしかあそこにあったんだが?
そうだ、あの頃はしっかりとした貸衣装屋さんもなく、嫁を貰うための貸衣装と結納品の包み一式を揃えた店も無くなっている。
「時代が変わった。世の移り変わりだ」と、一口で括ればそれまでだが、懐かしいあの頃を想うとき、一抹の寂しさを憶える。
「人癒されるは、やはり原点か?」古い町並みに郷愁を憶え、初めての訪れにも何故か無性に懐かしい想い。
はてさて、その町並みじゃが、あの町この町で町おこしのイベントも盛り沢山だ。
町並みの古民家に代々受け継がれし「雛飾り」、町おこしで一般公開が大流行だ。
不景気とは、およそ掛け離れた?骨董ブーム、バブル期からの些かの疲れ症候群、「人癒されるは、やはり原点か?」
手作り雛が静かなブーム? これも一つの趨勢か?
☆再度、大和屋の「雛人形展」から
ちょっとこれ?一対で四十七万円也! それもそのはず、手も材料もこんじょるよ!
これもまた!一対で二十四万円也。ちなみに、どの人形もそんなに大きなもんじゃないんだよ。身丈20センチ足らずじゃよ。
半立ち雛、これも二十数万円也。でもね〜、制作者はきっと、安すぎるって思うだろうね。
気が遠くなるほどの繊細な作業の連続、手間も時間もタップリ費やして、材料だって貴重な素材だろうし。
これが、ちょっと安くて十万円ちょっと。いやらしいね〜、ド素人はこれだから嫌いちゅうもんよ。解りもせんで値踏みなんぞしてねえ。