はや立秋か、早い、早い、駆け足で季節が巡る。
この猛暑の中で、秋の気立ちは実感としては薄いが、夕暮れ時にはひぐらしが鳴き(時には、蝉の世界にも間抜けはいるらしい?)草むらで虫の鳴き声が聞かれる様になった。
真っ先に鳴き出すのは「ウマオイ」、スイッチョ、スイッチョと鳴く。
猛暑の中にも、秋の足音は近づいている。
年によって、蝉の発生状態は様々で、今年は猛暑の影響か多いようだ。地面の彼方此方に、抜け出た残穴が店在し、孵化して残された殻から、その多さを確認できる。
ここ数十年来、極端に少なくなったのが「ミンミンゼミ」、数日前に初鳴きを聞いた限りで、今は全く聞かれない。
うるさいほどに、アブラゼミは啼くが、ミンミンゼミの鳴き声は、やはり別格で、此奴の声が聞かれないのは、何故か物足りなさを感ずる。
毎朝、畑の野菜を収穫するのが日課だが、秋の昆虫が葉材の中で成長している。
今朝もまた、ウマオイが摘み取った葉っぱにくっついてきた。
此奴は、人なつこく警戒心が薄いので、水洗いしている間、肩や腕に乗って遊んでいる。
数年前から、この辺では見掛けなかった黒いトンボ「ハグロトンボ」が発生する。今年もまた、庭先の彼方此方で多く見掛ける。
季節の折々、咲く花や、昆虫類の出現で移り変わりを知らされる。
田圃では稲の出穂期、緑の平原の中に、穂を出した稲の頭部が、うっすらと黄色味を帯びてきた。
猛暑が続く魚沼盆地だが、気が付けば日も短くなって、夕日も秋空に映えてくる。
もうすぐお盆が来て、稲穂が頭を垂れる頃になって、秋に移行する。
魚沼の秋は早い。