☆秋のお誘い
毎秋お邪魔している上州沼田から、今年もまた「ぶどう狩りの御案内」をいただいている。とは申せ、もう先月の月末に届いたもの。
必ずシーズン中には、何れかの子や孫達を伴って一度はお邪魔しているが、今年も何とか都合を付けて、ぶどう園のオヤジさんの元気なお顔を拝顔したいと思っている。
行きつけの頃に、接客をしてくださったお母さんは、癌を患って亡くなられた。一人になってしまったオヤジさんは、その年も休まず開園していたんだね。
いつもと様子が違うのに気づいたババが「あれ、今日はお父さんお一人ですか、お母さんは?」
まずい質問だったが、オヤジさんは「家内はいつ何時亡くなりました。闘病生活でしたが、引導を渡され最期は自宅で息を引き取りました」
献身的な看護に心身ともに疲れたらしい様子で、話し声も元氣がない。
「そうだったんですか。それはお悔やみ申し上げます。お父さん、元氣出して!お母さんもお父さんの元氣になって美味しいブドウを作るのを見守ってるから。毎年来るから、元氣で頑張ってね」
帰り際に、ババは精一杯の声援を送ってきた。
翌年は元気なオヤジさんが居た。去年は嫁いだ娘さんが、叔母さんと一緒にお留守番、都合があって駆りだされたと教えてくれた。
9月上旬から10月の上旬まで、早生種から順次ぶどう狩り(大粒の美味しい種なし)が楽しめる。
優良品質では、数々の受賞をしてきたオヤジさんのブドウ、機会があったら一度是非御賞味あれ。
☆ミニ飾りカボチャを頂いた
これもちょっと前のこと。頂主は、村のご婦人仲間のおばさんから。
ちょっと変わった飾り植物が好きで、去年は「フォックスフェイス(キツネの顔)」なる飾りナスを貰った。今年は、このミニカボチャ。
※ここにも、似たような無様な親爺の醜態が!http://d.hatena.ne.jp/bokusian/20091117
☆吾亦紅(ワレモコウ)
我が家の裏の畑の片隅に吾亦紅が二株植えられてある。
いつ誰が植えたのか?おいらには記憶が全くないが、自分以外に考えられない。
秋になると、決まったように成長して濃茶というか、濃厚なワインカラーでボンボンの色彩を仕上げる。
田舎の小正月飾りの小粒アラレの様に、コミカルにバランス良くボンボンを散りばめる。
田圃の稲穂が、程良く色付いた時分が切り取りの適期、ババは見定めて切り取って飾る。
こいつも、ババが好む花の一つ、我が家に初秋を知らせてくれる伝令者なんだ。
「マッチを擦れば おろしが吹いて 線香がやけに つき難い
さらさら揺れる吾亦紅 ふとあなたの吐息のようで......
...............................ただ あなたに謝りたい」
すぎもとまさと(杉本真人)吾亦紅の一節。
刻が流れた中老の身では、かなり、いや、些か、相当・・・・遠ざかった光景だが、花の思いは昔も変わらず?
「吾(われ) 亦(また) 紅(あかく)」在りたい。