お陰様で牧之庵は今日で満9歳の誕生日。塩沢祭りなんだね。
平成13年(2001年)7月15日に、それまで勤めていた会社を依願退職し、一年間の準備期間を経て、14年(2002年)7月15日に蕎麦屋を開業したんよね。
世はまさに不況の真っ直中、ロマンと不安の船出が始まったってわけよ。
このド田舎、周りは田圃だけの農村地帯、「こんな田舎の農村集落に、お客さんなんか来るもんか、1年も持たないよ」と、本気で心配してくださった人もおられましたね。
実際、ごく身近なトップの方も、僕が近くにいることを知らずに、部下に語っているのを陰で聞きました「みてらっしゃい、直ぐにこの荷車(開店当初は、荷車を店頭に置いていたから)を引いて、物乞いが始めるから」と、冗談にもきつい罵声を聞きましたよ。
勿論、「なにくそ!」と、正直奮起したものですが、それよりなにより、ノックダウン寸前の2回の地震(中越、中越沖)、そして今回の東日本大震災は、それはきつかったですよ。
それでなくとも不況の真っ直中、風評被害とデフレ不況にはホント、参ったねえ。
でもねえ〜、よう考えれば人生なんてこんなもの、この世の中、良いことなんか、ほんの僅か、余程の強運に恵まれない限り、やっぱりこんなもんよ。
一応の目安は、細々乍ら「10年続ける」こと。
当初の目標まで、後1年、特別なハプニングが起こらない限り、なんとか達成できそうだ。おいらが65歳になるって訳よ。
その後のことは、ほんと言って真剣に考えてないんだ。
明日(16日)は、おいらの64歳のバースデー!塩沢祭りの最後の日、花火が誕生日を祝ってくれる。これ程の贅沢はないよ。
これまでの9年間、まあ〜、いろんな事があったけど、すっごく短かった!
あっという間の9年間だったね。
お陰様で、まだ牧之庵は此所に在るよ。不思議だねえ〜。
それもこれも、ホント、おいらには勿体ないほどのお客さんに恵まれて、励まされて、煽てられて、時には怒られて、本気「蕎麦屋になって良かった!、ほんと良かったよ」
取りあえずは、目標の10年間、10年を一つの区切りとして、また今日の日を頂けたら、そこで考えたいね。
出来るだけ、許せる限り、なが〜くお付き合いしたい。
夢よ有り難う、時よ有り難う、出会いよ有り難う。
感謝、感謝、感謝の何ものでもなし。
もう少し、時と体力が許せるなら、一日でも長く語りたい、楽しみたい、理屈なしに。
この9年間、牧之庵をご贔屓頂きまして、本当に有り難う!
そして、頑張ろう日本!、頑張ろう東北!、頑張ろう牧之庵のお友達!
頑張ろうおいらも!