梅雨の真っ直中にある七夕の夜は、概して綺麗な星空になるのは希で、どちらかと言えば雨の日が多い様だ。
一昨日、定休の娘が遊びに来て、七夕飾りを作って、縁側に自生している一本の竹に吊した。ところが、一夜明けたら、折角吊した飾りが、無惨にもいっぱい落ちてしまっていた。あまりの無惨さに耐えかねて、やむなく今日も来て作り直し、今度は玄関先に作戦変更らしい。
「ジジ、場所を変えて飾り直すから、竹を切ってきて結わいてよ」、ハイハイ、言われたとおりジジ様は、裏から竹を切ってきて牧之庵の玄関先にセットした。
やがて孫も学校から帰ってきて、短冊に願い事を書いて吊した。「ジジも書いてよ」、孫が一枚の短冊を持ってきた。
「みんなが何事もなく無事に過ごせますように」「東北の震災復興が一日でも早くなされますように」と、あまり期待できない天竺を仰ぎ見ながらの願い事。
選りに選って、朝から断続的に降っている雨は、午後の3時頃から降り方が一段と強くなって来た。
ゴロゴロゴロゴロ、天竺では雷様が腹包み、一時は強く降り出した。
埼玉の友人が、螢に託けて、昔の会社の上司と連れだって、新幹線で越後湯沢駅に降りる。事前の打ち合わせで小生が迎えに行く手筈になっていた。
駅に着いたが、どしゃ降りの雨、彼等を車に乗せようにも、ドアを開ければ座席がびしょ濡れ、やむなくタクシー乗り場に横着けして、暫し失敬。
はてさて、螢観賞と洒落込んだお二人さん、先ずは小生が駅まで迎えに行って、宿泊先のリゾートマンションまで送り届けた。
実はねえ〜、お仲間にもうお一人が居られてねえ、本当は、この三人で来るはずだったんだけど、もうお一人の奥方が、どうしても螢が観たいとかで、御夫婦で車でいらっしゃったんだね。
牧之庵で合流、4人さんで宴会が始まった。途中で中断、ババが車で螢の場所まで御案内したんだよ。まあ、そこそこには、出ていたそうなんで、みなさん喜んでくださって良かったよ。
まあ、細かな話はさておいて、肝心な七夕様は、これホンマのお流れじゃったね。まあまあ、お星様は駄目だったけど、螢が観れたんでチャラよ。