4年前、ババの友人から紅花の種子を頂いて、初めて栽培した。
以来、自家取りの種子で栽培をしてきたが、去年の開花期に異常が生じたんだね。
調べた限りでは「軟腐病」と呼ばれる病気で、文字通り腐れて黒くなるんだ。腐れは、開花寸前の花芽にも及び、それまで丹誠込めて育ててきたものが、見るに忍びない姿になって腐れて朽ちていく。
半分以上は腐れたが、辛うじて発病を免れて生き延びた健康なものから、次年度用の種子を取ることに専念したんだ。
しっかりと種子は採れて、この春播種をしたんだね。
ところが、順調に発芽したが、その後の成長が芳しくない?いつの間にか、全てが枯れてしまって、最後は一本の苗も育たなかったんだ。
そうか、やっぱりなあ〜・・・・見た目では健全な状態だったが、全部に感染、発病したんだね。
それでなくとも遅かった今年の春、播種も大分遅れてスタートだったから、正直言って諦めていた。
紅花も三年でおシャカか?残念、無念・・・・・・・・・。
種子を求めようにも、この近辺での調達は、知る限りでは無理、やっぱり諦めきれない自分がいた。
そうだ、もう時期は遅いがインターネットで種子を手に入れて、試しに播いてみようか、ってなことになってね。
取りあえず検索したら種子が見つかった!
時期が時期だから、種苗会社の在庫も限られる。全部(全部なんたって、ほんの数袋)を買い占めた。買い占めたと言ったって、5袋で全部なんだ。
ところがだ、待てど暮らせど種子が届かない。待つこと一週間、漸く届いた種子を、届いたと同時に直播きしたんだよ。5袋とは言え、申し訳ないほどの粒数なんだね。
早く芽を出せ柿の種、じゃないけどね、芽が出るのがなが〜〜く感じる。
そんで、漸くここまで成長したって訳なんじゃよ。
その後は順調な生育、すっかり大きく育ってね、ここまで来ればもう大丈夫でしょう?
そんなことでね、今年の紅花とのお付き合いは、来年用の健全な種子を採取することに尽きるんじゃね。
いやはや、たかが紅花如きに、随分と振り回されちゃたよ。