またまた始まった、親爺ども(どもとは、お隣のじっちゃん)の味噌漬け談話。
去年の秋頃から、初めて味噌漬けなるものにチャレンジしたジジ二人、予想外に上手に出来て、その味を覚えて(馬鹿の一つ覚え?)、今年も下準備をしている様だ。
今仕掛かっているのが、キュウリの百漬け(古漬け、千本漬け、多漬けとも呼ばれている)なる物。毎朝、キュウリを収穫しては、取り残して大きくなりすぎた物や、漬物用に使用しても余る物を、せっせと漬け込んでいる様だ。
この「百漬けor古漬け(多漬け)」とは、主にキュウリなどの野菜の収穫ピーク時に、使い切れなくて処分に困る物を、多めの塩で漬け込み、時期はずれに塩出し(塩抜き)をして、小出し利用する保存漬けのこと。
ちなみに、去年はキュウリ、ミョウガ、大根、ナスを使ったが、ナスに限っては硬めの品種でないと、なかなか難しいところがあり、栽培上の問題も生じて材料からは除外した。
今後は、秋口からミョウガが、大根に移行して、三種類の「味噌漬け談話」が始まろうとしている。
♪ちょっと去年を覗いてみようか http://d.hatena.ne.jp/bokusian/20111208
収穫後に、必要分を取り除いたキュウリは、その都度「多漬け(おおずけ)」にする。牧之庵では、ちょっと大きめの漬け物容器2個を使って、漬け足しをする。
真っ白になるほどの多めの塩を使って、補充水はまったく入れずに漬け込み、付け足し時に生じた水分を捨て、新たに前漬けの上に重ねて漬けていく。
重石はしっかりと効かせて、水分を抜き、しなやかに漬け込む。この時期は暑いので、容器ごと池の中に底を浸けて置いている。
仮漬け用の2個の容器(写真上の丸い容器↑)が満杯になったので、一回り大きめの容器(下の写真↓)に漬け直す。只今、2回目の多漬けが始まってます。
幾重にも重なって漬け込まれる本漬け、真っ白になるほどの多量の塩を使うので、キュウリは真っ青に保たれてますよ。
「お〜い、お母さん!塩買ってきて」「ええ?もう無いの?一昨日買ってきたばかりでしょう」、そのくらい塩をタップリ使います。一重ずつ沢山の塩を振っての多漬け。重石もしっかり効かせます。保存場所は、夏でも涼しい土蔵の中です。