今日も雨。
雨で嘆いて、また雨で口説いて、こんな収穫期は滅多にお目にかかれない。
貴重な体験だ! 本気にそんな余裕が欲しいんだが、これ以上は馬鹿か?の世界。
収穫時期に入って満足な秋晴れは、ほんの数日。
連日、雨の予報に頭を抱えてきた。外れればいいのにと、本気で願ってきて今日まで、こいつが最近はずれがないから困っちゃう。
当たりすぎて困っている。身勝手なお天気屋さんがここにもいる。
特にババは新米の問い合わせには苦慮している様だ。
今日は牧之庵の定休日(水曜日)だが、新米を求めてお越し頂いたお客さんもいたりして、余計に気遣いが多くなってきた。
深夜は満天の星空だったから今日は行けるぞと思いきや、早朝からイヤ〜な雲行き?
案の定、パラパラ、パラパラと降り出した。ヤバイ! 今日もまた足止めか?
駄目だこりゃ、完全に今日の刈り取りは諦めた。
親爺と言えば、雨の合間を見ては「貧乏性」、塗装作業(掃除や下準備)に余念がない。
相変わらずセコセコと雑用に勤しむ。
娘が孫を保育園に送って帰ってきた。 「お父さん、家の田んぼにコンバインが入って稲刈りしてるよ」。まさか、とは思って行ってみた。
なるほど、小雨降る中で確かに刈ってるじゃないか!ビックリじゃ!。牧之庵の田んぼにコンバイン(稲刈り機械)が入っとるぞ!。
刈ってくれてる人も、この悪天候じゃ無理もない。ちょっとぐらいの雨でも無理してからなくちゃ、刈るチャンスがないんじゃからね。
何はともあれ、これで新米に有り付ける。
いやはや、異常気象に振り回される、今シーズンの稲刈りだ。
やや〜! また本格的に降ってきた!
中途半端に止めるわけにもいかず、辛うじて一枚刈り上げて今日はこれ以上は無理、今日はこれまでよ。
本音でまた一言「新米に有り付けた」、何はともあれババの安堵感たるや想像を絶するじゃろて。
お客さんの対応は、ババの専権事項。ほれまた電話が鳴る。
自信を持った大きなトーン、張りのある声、「はいはい、新米は大丈夫ですよ」。