春用の暖簾です
正面からの春暖簾(色褪せしました)
キャッチコピー:懐かしい趣のある民具に囲まれて、里山の現住民家でもてなす純手打ちそば「初めてなのに、なぜか懐かしい」
そば好きの初老夫婦が自宅でそば屋を開いて、この7月で4年目を迎える事が出来そうです。何よりも嬉しいことは、今日まで沢山のご縁が出来たことです。お返し出来ないほどの暖かな心の触れ合いと叱咤激励、ご声援を賜りました。
そば打ちは見様見真似のズブの素人、修行と言えば暇さえあれば食べ歩いた各地のそばの味覚、感覚・・・・・・。自分の感性で作っている。美味い、不味いは人それぞれ、自分たちと同じ感性の人に「旨い」と、ご満足いただける蕎麦を打ちたい、打ち続けたい・・・・・。
僅かながらの憩い、癒しの一時を御提供できるとしたら、そば屋冥利に尽きる。肩に力の入らない手作りの店、純手打ちそば。
「お帰りなさい」、「ただいま」そんな気持ちで今日もそばを打っている。
こんな田舎の不便な蕎麦屋に「よくきてくんたない」、どれ程のおもてなしも出来ないけれど「ゆっくりしてって、くんだっしぃ」
季節の変化に富んだ心のふるさと、米所なのに蕎麦がとっても美味しい里山。牧之庵の暖簾も四季の移り変わりと共に衣替えをしてお出迎え。
春/長く厳しい冬の終わりを雪解けの間からフキノトウが顔を出し、旧塩沢町の木「こぶし」が残雪の山肌に白く色付けをします。やがて、木々の芽が春の陽射しを浴びて芽吹き、新緑が眩しいほどに自然のキャンバスを埋め尽くします。牧之庵の暖簾も新緑の「若草色」に替わります。でも、もう4年だいぶ色が褪せました(上の写真が春の暖簾ですが、写真技術と暖簾の色あせとで、何色か色別不能ですみません)
夏/田んぼが緑一面の平原に変わり、田園に爽やかな風が吹き渡ります。やがて梅雨が来て、牧之庵のアジサイの花も雨に濡れて鮮やかです。梅雨明けと共に本格的な夏の到来です。蛍が夏の夜を演出します。牧之庵の暖簾は眩しいほどに澄み切った夏空のスカイブルーに様変わり(これまた、色あせ、失礼さん)
秋/南魚沼の秋は早いです。お盆が過ぎると鈴虫が鳴き、吹く風に秋近しを感じます。田んぼが緑から黄金色に変身、日本一のコシヒカリの生産地「南魚沼、塩沢米」の収穫期です。やがて、山々は秋一色に塗り替えられ、お蕎麦の美味しい季節がやって来ます。秋は足早に駆け抜け冬を迎えます。牧之庵の暖簾も夕焼けと、赤く染められた山々の茜色に変わります。
冬/10月末には初冠雪、ここ塩沢の地では冬支度が始まります。師走は一面の雪化粧、長い冬将軍の訪れです。ウインタースポーツのメッカ塩沢は大勢のお客さんで活気づきます。牧之庵の暖簾は、暖かく包んでくれる暖色の焦げ茶色に衣替えします。