今朝の冷え込みは厳しかった。
躰が急激な温度変化に馴れないこともあって、特別に寒さを感じる。
お陰で昨日、今日と牧之庵は、お客様の入りがサッパリだった。
幸いにも？仕残しの雪囲いが概ね片付いた。
遅ればせながら、今日から客間にストーブを出した。今日の冷え込みでは、さすがにエアコンの温度が上がらない。
それにしろ、今年の冬は大変だ！灯油が開店当初の倍に跳ね上がった。
これから、寒くなって客足も極端に落ち込むってのに、粉類や節等の値上がり、燃料費の高騰で参っちゃうね！ダブルパンチだ！
ガチガチに凍った残雪の上に、真っ赤に染まったカエデが急激な寒さに時期を感知して一挙に散った。
真っ白な雪の上に真っ赤な紅葉が鮮やかだ。雪囲いの手を止めて、形のいい物だけを添え物用に少し拾った。
綺麗に水で洗って水を切り、一枚ずつ重ならない様に並べて乾かし、ビニール袋に入れて冷凍保存した。
いつもだと、木の登って選別しながらもぎ取るのだが、今年は間に合わなかったので苦肉の策だ。
☆ご近所に救われた三人の命
作業途中で一休み、テレビを見ていたら報道番組だった。
何でも、三階建ての木造住宅に火災があって、三階にいた乳飲み子と、その両親が逃げ遅れたらしい。
火の回りが早くて逃げ場を失ってしまったという。
下にいた男性が、幼児を下に投げ降ろす様に両手を構えて叫んだそうだ。
暫く躊躇したようだが、咄嗟の判断で投げ落としたそうだが、幸いにも上手にキャッチして一命を救ったという。
その後、近所の人が急いで布団を持ち出して、下に敷いてくれた。
両親は三階から布団の上に飛び降りた。
お母さんは軽傷、お父さんの方は、落下時に電線に足を取られて足を骨折して重傷だったが、これまた一命は取り留めた。
もし自分が当事者だったら、咄嗟の判断で我が子を７メートルもある高さから、放り投げられる勇気と即断が持てるだろうか？
幸いにも助かったから良かったが、もし受け止められなかったら？
何れにしろ、生きるか死ぬかの瀬戸際、考えている暇もないだろう。
下で、早く投げ降ろせと叫んだ人も大したもんだし、咄嗟に布団を持ち出した近所の人の英断もすばらしい。
ご近所に、こんな素晴らしい人たちがいるって事は、もっと素晴らしい！実にいい話だ。
