今日も朝からふわふわの綿雪が降る。
暖冬とはいっても、時期は真冬日の「大寒」間際、さすがに気温は冷え込んでいる。
今までのような水気の多い重たい雪でなく、ふわっとした通称「綿雪(わたゆき)」である。
時間を掛けて降っている割りには、降雪量は大したことはない。こんな状態だと「ドカ雪」は来そうもないようだ。
この辺で「ドカ雪」と言うと、一晩で最低50センチ以上、1メートル位の積雪を指すが、天気予報の「大雪」とは、凡そ認識にかなりの差があるようだ。
予報では、30〜40センチで大雪と報じるが、この辺では当たり前の降り様で、何ら驚くほどではない。
2年前の「ドカ雪豪雪」を除いて、ここ十数年来の暖冬少雪傾向で、以前のような「大雪」が姿を消した。従って、「大雪」と言う表現がレベルダウンしたようだ。
毎年、1月19日は「お日待ち」の日と決まっている。菩提寺の僧侶が来て、お経をあげて行かれる。
今年は、寺方の都合で一日早くの今日、伺うとの連絡を受けていた。
「お日待ち」って何なんだろうか?さり気なく行われてきたが、慣習として昔から行われてきた故に、とりわけ疑問に思うこともなく今日に至る。
子供等に質問されても明解な説明はできない。90歳を過ぎた母親に聞いても、やはりちんぷんかんぷんだ。
インターネットで「お日待ち」で検索しても、地方によって様々で、根本的に異なる行事がなされている。
この地方では、主に厄除けが主体の様で、小正月を過ぎた頃に寺の僧侶や山伏系(真言宗)の坊さんが各家を回ってお経をあげて回る。
菩提寺が真言系統でないお家は、山伏系(真言宗)の僧侶が「日待ち坊主」と称され回るようだ。
我が集落では、村の公民館に一堂に会し、護摩を焚いたりして纏めて供養してもらう。我が家は、真言宗だから、菩提寺が檀家を一軒ごとに回って歩く。仏事と言うより神事の様相が強い。
インターネットで調べてみた。「お日待ち」に関しては、膨大な数で表示される。
全国各地、各々の行事が行われているようだが、どうも我が地方のそれとは全く違った方向で行われるらしい?
色々検索していく中に、ある寺のホームページを見つけた。
内容からして、これにやや近い事がわかった。「千手院」というお寺さんである。それもそのはず、同じ宗派で同市のお寺さんだった。ちなみに我が家も「真言宗豊山派」である。
以下、抜粋して拝借。
☆「お日待ち」って?
日待とは、集落の人々や一族が前もって定めた宿に集まり、前夜から潔斎して日の出を待って拝む民族行事です。
生活のほとんどすべてが自然の力にゆだねられていた時代、人々は実に敬虔な気持ちをもって自然に接しました。
もちろん太陽にたいしても信仰は篤く、「日祭り」が行われました。
これが中世以降、仏教と結びつき「日待」になったと言われます。
太陽神である「日天」(にってん)を祀り、その恵みに感謝し、家運隆盛、息災延命などを祈る行事です。
現在、都市部などではほとんど見られなくなった行事ですが、科学万能の時代に、現代人が失いかけている大切なものを教えてくれるような気がします。
千手院では日天、荒神(火の神)、水神さまをお祀りし、総称して「御日待」といっております。
お正月から2月にかけてご祈祷がおこなわれ、1年間のお日さまの恵みと火と水の安全を祈ります。
お札の祀り方は御日待のお札は神棚。荒神、水神様は台所。
もしくはすべて神棚にお祀りいただければよろしいかと思います。新年には新しいお札に貼りかえます。
太陽を「お日さま」と呼び敬う心を、いつまでも忘れないでいたいものです。 以上
上述の如く、どうもお日様に関係あるらしい。
「日待ち」とは、日を待つ、日の出を待つ事に起因するようだ。
太陽に関する信仰で、陽の恵みに感謝し五穀豊穣、無病息災等を祈り、やがて火の神(荒神)や、様々な信仰神を一緒に祀るようになったらしい。
それらを一緒にお祀りするのが「お日待ち」って事かいな。
ちなみに、我が家は下の写真の如く、幾つものお札が祀られている(今日、菩提寺が持ってきたお札)。
※参 http://www.senjuin.or.jp 仏教・仏事Q&A 関連:2007.12.2ブログ