今日の定休日も、茶前(朝食前)から畑仕事に精を出した。ナスの後床に、来春用のホーレンソウを蒔いて、アサツキの球根を植えた。ホーレンソウは、すでに蒔いてあるんだが、どうも蒔き時期が早すぎたようで、今年中に食べられる迄に成長してしまった。仕方なく、ちょっと遅きにあるが蒔いてみたんだね。
朝食を食べてから、予定していた柿渋塗りや、染めを始めたんよ。
お隣さんが、母屋の改築工事も終わって住まわれ初めたんだね。何か飾る物を上げなくてはと考えていたんだが、買ってきた物だと恐縮しちゃうから、手製のツル細工を上げることにしたんだ。
昨日、大鍋で煮沸して乾燥させ、柿渋を塗ったんだ。ババは「そんなもの、貰った方が迷惑かもよ」っていったんだけど、気は心、出来は悪くても手間暇掛けたもんは気持の問題だからね?
ちょうど良い案配で、今朝奥さんが来られたんだよ。家が出来て住まわれたから、家見がてらお茶のみに来るようにと、ご近所の女衆を誘ってくださったんだね。まったく良いタイミング、ババに持っていってもらったんだよ。
そのツル細工と、兼ねてから何回も塗り重ねた太鼓に仕上げの柿渋を塗った
今日は、冬用の暖簾を染めることにした。こいつは生地が厚いから柿渋を大量に吸う。鍋に6リットルほどの柿渋を注ぎ、暖簾を浸けて、満遍なく吸収させるように30分ほど浸しておいた。
柿渋に浸して30分ほど 棹に吊して天日乾燥、なかなか良い味出てるでしょう?
手で絞って棹に吊して天日乾燥。雨も降りそうもないから、そのまま野外に放置して置いてあるんだね。
どうしても、表側が色褪せてしまってるから、裏表の色の違いは如何様にもし難い。
染めを終えて残った柿渋は、ツル籠細工や、古箪笥等に塗って使い切ったんだ。乾いては塗りの繰り返し、結構良い色合いになったようだね。
みんなそれぞれに良い感じになってきた 塗りに使った白い布も、こんなに染まった
本当は、幾日か乾燥させて飾れば臭いがなくなるんだけど、そんな時間はないから、夕方には飾っちゃったよ。幾らか、柿渋特有の臭いが部屋の中に漂うね。
太鼓も柿渋特有の深い色合い、化学塗料では出せない味わいある渋みが出ているね。塗ってから時間が経つと、もっと深みが増してくるんだね。これが柿渋の面白いところ、刻々と味が出てくるんだ。
取りあえず店に飾ったよ。ここじゃバランスが悪いけどね?そのうちに何処かに落ち着くだろうて