前触れもなく、一挙に中腹まで白く染めた初冠雪に驚かされて、庭木の雪囲いを始めた。
昨日と今日、疎らに訪れてくださるお客さんの合間を割いて、作務衣の上に繋ぎ服をスッポリと着て、お客様からは見えないスポットで縄を括る。
「お父さん!お客様だよ!」着替えて間もなく、また繋ぎ服を脱いで厨房にと、もう幾日かは、その繰り返しが続く。
文化の日が水曜日、牧之庵の定休日と重なって営業、来週の定休日(10日)は雪囲いの予定にしているが、後の2週の定休日(17日、24日)は、大事な予定で埋まっている。
やばいな〜、毎年この時期は、冬に備えての準備に苦慮している。
今年は紅葉が遅くて、今頃になって見頃になってきた。
折角、綺麗に色付いてきたドウダンツツジや、真っ赤な実を見事に見せるコマユミを見ていると、縄で括るのは勿体ない。
少しでも長く楽しみたいと、常緑樹や針葉樹から先に囲うのだが、先行きを案ずると、そう悠長に構えてもいられない。
ほんの先日のブログで御紹介した「コマユミ」、簡単に頭を結わこうかとしたが、あまりの鮮やかさに戸惑って、結局そのまま残してしまった。
それにしろ、見事なほど鮮やかな紅色、この辺では「嫁のかんざし」と呼んでいる。