10日の定休日は、漸く庭木の雪囲いの時間が取れた。
牧之庵の店の前だけを残して、朝晩の一寸の時間を割いて少しずつ囲っていた。
いくら暇な牧之庵といえども、さすがに店の前だけは、営業中に作業をするわけにもいかず、ここだけが最後に残っていたんだよ。
本格的に雪囲いの時間が持てたのは、この日が始めて。朝から本格的に雪囲いに仕掛かった。
毎年、雪囲いの時期になると、あれこれと雑用が重なって、此処雪国では忙しい日々が続く。
まして、雪囲いなんて作業は、何の得があるでなし、雪が降るからやむなく施すが、全くの無駄仕事、ホントの雑用なんじゃね。
雪国に生まれた宿命なんじゃが、それでも、どうしたら無駄を省けるか、毎年考えることなんだね。
庭木なんか植えなきゃいいんだよ。そりゃそうだ。でもね〜、そうもいかんでしょうが、こればっかしは、個々の感性、個人の趣味。
各々が、それを覚悟で植えちょるんじゃから。
だから、暫く前から方向転換したんだよ。植えるもんは雑木に限るってね。
取り分け、高価な仕立て物は禁物。雪に強くて、手間の掛からない樹木が雪国向けだってこと。
次もまた、雪国ならではの時間に制約される話なんじゃ。
昨日は、牧之庵はお休みを頂いたんだ。
ババの実家に、秋野菜を貰いに行ってきたんだよ。メーンは「たくあん」用の大根なんだが、どうもこの先、日程が組めないんで、収穫時期がちょっと早いんだが、無理言って穫って貰った。
軽トラックに乗ってババと出掛けたんだ。
ババの実家に着いたら、オヤジさん夫婦が雨合羽を着て、我々の為に大根を一生懸命洗っている最中だった。
畑から穫ってきた大根は、すべて機械で土を洗い流すのだが、弾ける水道水のため、晴れていても雨合羽は離せない
お昼の御飯時間に行っては申し訳ないと、少し時間を早めに行ったつもりだったが、結局、今年もまた街に繰り出してゴチになっちゃった。
軽トラに積めるだけ野菜を積んで積載オーバー?高速道路を遠慮して一般道で帰ってきた。
今朝、積み置きした野菜類を仕分けしながら処理をした。
いつものように、いつもの所に、たくあん用の大根を干した。
これもまた、田舎の風物詩。
あえて、お客様目線の最前線、この縁側にぶら下げるのも、牧之庵開業以来の習慣、格好良く言えば演出とでも言っておこうか。
生意気!