3回目の御紹介になってしまった。
「杉野シズさん」の素晴らしい作品に触れ、その表情の豊かさ、懐かしい味わいのあるテーマ、確かな技術とハイセンスのバランス感覚、繊細で豊かな感性、人形を覧ていると杉野さんの優しいお人柄が現れていて和やかになる。
御紹介しきれないので、これを最後にご覧下されや。
三世代の一般家庭、お爺さん夫婦、お父さん夫婦が居て、一姫二太郎(3人の子供)、丸いちゃぶ台を囲んで自給自足の質素な食事風景。
お櫃の蓋に今日のおかずが書いてある(煮菜、沢庵、梅干、ジャガ芋)。人間に合わせて、小間物のバランスに違和感がなく、写真で見る限りは実物大の感じがする。
ソリに米俵2俵、120キロだ!町まで引いて売ってくるんだろうか?ドカベンを作って貰って、帰りにはお土産がいっぱい。現金収入のない農家の日常生活、米は高価な収入源、こうして売れる米がある農家は、まだ幸せだったんだろう。(写真左上)。
「門付けの唄が聞こえる村の春」、人形は「越後ごぜ」と呼ばれる。
門付け(かどずけ)とは、体の不充な女の人が家々を廻って、三味線を弾いたり、歌を唄ったりして金銭を貰い歩くこと(人のこと)を言うんだね。
僕等が幼少の頃、この「ごぜ(ごぜんぼさ)」の記憶が鮮明にある。
昭和30年代の花嫁さん、さすがに洋装は見当たらない。男は紋付き袴、日本男児はこれが良い、やたらにアチャラもんが当たり前になっちゃったが、日本人なら「紋付き袴」、それが日本の歴史じゃね。
でもね〜、ようできちょるね!花嫁さんの角隠し、衣装の柄の組み合わせ、よ〜うできちょるね〜。
してまた、長くなっちゃったよ。ちょいと欲を掻きすぎたらしい?
ホントは、竹山館の事を、もう少し紹介したかったけど、次回にもう1回お時間を拝借といくべかない。