☆コンニャク芋
マジマジと、手にとって見たのは初めてのこと。
村の人から珍しい物を頂いた。それは「コンニャク芋」なるもの。
お隣の上州ではコンニャク芋の生産が盛んだが、雪深い魚沼では、昔からコンニャクを作っている人は希で、あまりお目に掛からない、めずらしもんなんだ。
そんなコンニャク芋を栽培した人が我が村にいる。
先日、わざわざ持ってきて頂いた。4年物だそうだ。
コンニャク作りなど当然したこともなし、取りあえず店頭に飾った。
製法を検索して、初体験のコンニャク作りにチャレンジだ 。
☆付け木
分家(弟)の親爺がめずらしもんを持ってきた。「つけぎ」だ!
おいらの幼少の頃は、煮炊きは釜戸、風呂も釜、その燃料は薪だった。
点火はマッチで杉の葉(枯れて落ちた茶色になった杉の葉)に着火した。
例えば、釜戸で煮炊きをしていて、お風呂を沸かしたいとする。
予め風呂釜の中に、杉の葉(すぎっぱ)や、薪を入れて置いて、先に火が燃えている(煮炊きしている釜戸)種火から「付け木」に火を付けて移したんだね。
薄い木片(ひのき、松、杉の正目)の先端に硫黄をつけたもので「火付け木」とも呼んでいたね。
マッチが普及する以前からあったそうで、種火から火を移す時に使った、文字通りの「火付け木」なんだね。
ちなみに、マッチのことを、擦って付けたから「すり付け木」とも呼んだそうだ。
これは幅5.6センチ、長さ15センチ、厚み1ミリ程度だが、使うときに細く裂いて利用した記憶がある。木片の先に硫黄が塗ってあるんだが、劣化して黄色は色褪せた。
ちょっとしたもののお返し(粗品)として、利用していた記憶もある。懐かしい珍品だね。