冬近し、俄に迫る冬の足音。ついそこまで夏が欲張った分、突然の季節変化に戸惑いを感ずる。
日が短くなって、今日のような雨降りの日は3時を過ぎるともう晩々とする。
牧之庵では、もう数日前からエアコンの暖房がフル稼働、冷たい雨が降り、風に落ち葉が舞う。
早い家では、庭木や家屋等の冬囲い(雪囲い)が始まった。
数日前から、クルミの保存作業に仕掛かった。拾ってきたクルミは、表皮を真っ黒に腐らせて、剥ぎ易い状態にしてから水で洗って、殻を奇麗にする。
天日で乾燥させてから保存するんだが、気が付けば相当の量になっていた。
洗ったクルミを、乾燥させるために広げて、あまりの多さにビックリしたよ。
シーズン当初から、ほぼ諦めていたクルミだったが、終わってみれば、いつもの年の八割方は拾っていた。
拾い出た回数は半分以下だったが、一回毎の量は通年の倍以上、極めて効率よく動いたことになる。
今年は山に木の実が豊富だという。熊が人里に出没したというニュースを、いまだ耳にしない。
クルミに限っては、確かにタワワに実を付けたようだ。
今日も、寒々しい雨の中を雨合羽を着て、痺れるような冷水の中でクルミを洗う親爺がいた。
なんでそこまでするの?「お客様が喜んでくれるからかな」、う〜ん参ったでござる。
模範解答、サービス精神、手も痺れたで御座るよ。