24日の早朝、5時前のこと。
この日は、去年亡くなった母の一周忌の日だった。
大事な法事の日と言うこともあってか、いつもより早くに目が覚めた。
外はまだ夜が明けきらず、うっすらと明るくなってきた程度。
さて、今日は忙しい大切な一日だ。
今日もまた暑くなりそうな気配だ。
法要に来てくれるお客様が熱中症にかかるほど暑くならなければ良いんだが。
そんな心配をしながらサンダルを引っかけて庭に出た。
すると?野外に置いてあるテーブルの上に、いたずらに作った熊の顔が三つあるが、その一つの端に奇妙な白っぽいものを発見した。
なんじゃ? よく見ると孵化したばかりの蝉ではないか!
この時期は、蝉のヤゴが頻繁に地中から出てきて孵化するが、その瞬時に出会えることは非常に珍しい。
孵化活動は薄暗い早朝時に畑や草原の茂みの中で行われることが殆どで(孵化中に外敵から身を守るため)、こんなに、直ぐに発見されるような場所での孵化現象は希である。
そんなことで、珍事を見れた。
急いでスマホを取りに戻って写真に収めた。
初めての体験だった。 それも母の一周忌の早朝に偶然に出会った瞬時(珍事)だった。
かくして、日中は予想通りの暑い一日となった。
子供としての大きな責任を何とか終えることができた。
そんな早朝の出来事、単なる自然の営みだが、あまりにも偶然の珍事に遭遇し、そこに何かを感じさせられたような気がした。
朝食を食べてから、気になって行ってみたら孵化した蝉の姿はない。
それどころか、抜け殻共々消え失せた。
瞬時に脳裏を横切った!「まさか!」
いやその可能性は高い。なんの障害物もない目に付きやすい場所だから、外敵に襲われたらひとたまりもないだろうな。
何年間も地中の中で成長し、この日を待っての孵化作業、襲われるために出てきたんじゃなかろうにと、無事を祈って立ち去った。
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