※ちょっとの隙に目を転じれば、主役の姿を見失う??
10月8日のブログでちょっと触れたが、穀物倉にハツカネズミが侵入したって話が増幅して、ジッチャマの脱線癖が古タンスの再生なる話まで飛躍してしもうた。
どうってことないんじゃが、我が家では収獲した飯米用の米は、年間を通して穀物倉で保存してるんだ。
今年の新米ができて届けられたんで(作業依託に出している農場から届けられて)、保存するために土蔵の掃除をしていたら、ネズミの糞を発見したんだよ。
古米は、殆ど無くなっていたんだが(と言うより、新米ができるんで急いで処分したんじゃが)、十六年前に蕎麦屋を始めるために、急遽片付けた古タンスを取りあえずって事で、この穀倉にいわば放り込んだかたちで入れておいたんだよ。
そいつがやばかった! ネズミの奴は、そのタンスの下に住処を作ったんだね。
ハツカネズミはホントに小っちゃな鼠だから、ちょっとした隙間から入り込んで、徐々に板壁を囓り出入りの穴を大きくしちゃうんだね。
奴らの通常口はタンスの裏側、板壁を囓り開けて、ほんの数センチの小っちゃな穴、普通ではこんなところに穴なんか明けられない場所なんだが、奴らは長い時間を掛けて難関工事でトンネルを開通したらしいんだよ。
発見したジッチャマは、即刻古タンスを外に運び出して、中のもんは処分し、床と下壁全面に古トタンを張り詰めた。
ところが、これまた困ったことに、そのまま古箪笥を処分すればいいことに、主眼はそっちに向いてしまったんじゃ。
先ずは、土蔵内部は完全に鼠対策処理をして、新米だけは保存した。
終わるや、一目散に古ダンスにシフトは移行。
水洗いと、古い塗料を落として、鼠に囓られた部分の修理を施し、飾り金具の補修、板材の補修、釘の打ち直し、一番の手間通しは柿渋の塗り重ね(7.8回の)、最後が化粧金具の黒塗装。
完成もそこそこ、昨日早速、お店に登場。
そう、牧之庵の開業時から、俄作りに補修して置いてきた古箪笥、其奴と取っ替えて飾った。
実際は写真より濃いめの色が出てる感じだが、いい色出してるでしょう?
してまた、その取っ替えた箪笥は、これまたドック入り。
何れのタンスも材質は総桐で出来ている。基本的にしっかりと作られている(いい仕事をしている)。
再度、化粧仕直して、何処かにお目見えするじゃろう。これまた早速、お色直しが始まったようじゃて。
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