蕎麦屋を開業する以前から、焼き物好きの家内は、まだ高速道路が前線開通してなかった頃から、何度となく安田町まで出かけては旗野窯に足を運んだ。
牧之庵を営業するに当たり、蕎麦猪口、つゆ入れ、コーヒーカップ等は迷わず庵地焼「あんちやき」を選んだ。
庵地焼はシンプルなデザインで使いやすく、扱いやすいんです。
今、店で使っている物は黒系と緑灰色、重厚な黒の輝き、説明しがたい独特の色合い、使い込んで味が出てくる飽きのこない焼き物なんです。
今、追加のそば用具と酒器等をオーダーしてあるんですが、1年以上経っても未だできてきません。
「伊羅保」呼ばれる茶系色に独特の線模様が入った器は、これまた庵地焼ならではの作品。
牧之庵には無いんですが、注文してあるんです。機械は一切使わないで昔のままの手作りなので時間がかかるんです。
気長に、ゆっくりできてくるのを待っているのも楽しみです。
2回に分けて追加注文をしてるんで、今年中には、1回分の注文分はできあがって来るでしょう。乞、ご期待。
☆庵地焼(旗野窯)について
旗野窯は1878(明治11)年に創業。庵地焼はすべての行程が機械は一切使わず、完全手作り。足で蹴ってロクロを回し、丁寧に作り上げます。
三姉妹で昔のままの手作り工法を守り抜いています。数々の受賞を得、茶器セットの日本一を確保している。
2004年には、芥川賞作家の津村節子さんが「旗野窯」を舞台にした小説「土恋」つちこい、を執筆。三姉妹が家業を継ぐまでの窯のエピソードを描いている。
新潟県北蒲原郡安田町大字保田148−3
TEL(0250)68−2272