トイレの入り口に郷土の著名絵画家、剣持越峰先生の「地蔵日めくり」が掛けてあることは、以前にご紹介したが、時々うっかりして、めくるのを忘れていることがある。
今日も18日のままだった。夜の営業時間に気が付いてめくった。
日付はどうもならないが、添え書きの銘は、その日に限定される事が書かれていないから、特別気にもならない。
ほんの一言だが、毎朝めくる時に心に留め置く言葉が添えられていて「お地蔵さん」が語ってくれる。
今日は「つましくも豊かなり」と語る。
衣食住、物が満ち溢れ金さえ出せばいつでも何処でも欲しいときに欲しい物が手に入る。
金がなければそれなりに見合った物が求められる。
「つましい」なんて言葉自体、今の子供等には理解できないし、現実の言葉ではなくなってきたようだ。
貧しくて倹約し質素に暮らしていても家族仲良く、健康で充実して生活を送れれば、それはそれで心は豊かだってことか?
つましくはないから豊かさを実感できずにいる。
物心両面の豊かさがないから、物があっても心の豊かさが伴わない。
金は稼げるが、心は稼げない。
残業だ、付き合いだ、仕事に追われて心の豊かさを味わえる時間がない。
ちなみに自分は「つましくて貧乏なり」か?「つましくても豊かなり」と胸を張って生きていきたいと思うんだが。
つましさは今更どうなるもんでなし、豊かさは自身の内から心から、願わくば「豊かなり」と・・・・・・・・