二十四節気の一つ、雨水(2月19日)が過ぎた。雪降るを止んで、氷雪溶け出し、雨水となり温む。
牧之庵の周りの田圃は、雪が消えて土が顔をがしている。
近くのスキー場も土肌が見えだし、時季既に3月下旬の様。
気温も温かの小春日和、これが2月か?と時季を疑る。
庭先の水草も、すっかり春到来かと錯覚し、新芽が大きくなってきた。
隣家の雪割草が咲き、福寿草も花開いた。
新聞の地方版には、1月26日に長岡の丘陵公園で雪割草が花開き、98年の開園以来初めての出来事と報じていた。
もう、1ヶ月も前の事だ。全国各地で、記録的な早い春の便りを報じている。
去年は記録的なドカ雪、反して今年は未曾有の暖冬。
余りの格差に戸惑いを隠せない。
去年の大雪で、尽く痛めつけられた庭木や建物の苦い雪害経験から、今年は特別入念に雪囲いを施したが、意に図らんや、まんまと裏目、これでは雪囲いも不要だった。
さりとて、喜んではいられない雪国の複雑な心境。
こんなに早くに雪が消え、春が来たとて農作業ができるわけもなし、二毛作ができる訳もなし、心配されるは雪不足による経済不振と水不足のみ。異常気象は今後の成り行きにも不安を抱く。
少雪で一度も屋根の雪下ろしが要らなかった。
肉体的にはものすごく楽で、まるで関東並みだった。
県内でも、長岡近辺のゴルフ場はフルシーズンで営業できるだろう。
反面、スキー場は一度も営業できずで終わりそうだ。
一喜一憂、されど昔から、雪国は雪により生計を成してきた。
利雪、克雪、雪無くして雪国は語れない。
日本一美味しいと言われる「魚沼コシヒカリ」「日本酒」「塩沢織物」、そして「スキー場」も、雪無くして何も成さない。
「雪ありてこそ、塩沢ありき」なのだ。
☆上の写真は、記述内容とは関連ないもの。先日の「どぶろく」をご馳走になった友人宅の「隠れ家」の間接照明。
先日から、トラブル続きの写真貼り付け、このスペース(一枚限定)だけは、どういう訳か取り込める。