さて、田舎床屋(理容ナグモ)・南雲久夫氏の第5話は、またまた雲洞庵に纏わるお話である。
第1話で登場した「雲洞庵の大鼠」、天地人で有名になったこのお寺も、その昔は化け物がよく出たという言い伝えがあるそうな。
有名になりすぎて、連日観光客でごった返しているそうな。5月のピーク日には5千人、6月のピークは8千人とか、大型の観光バスが日に数十台、駐車できないほどに行き来して、近くの村人は自分の家から自由に出歩けないと、嬉しい悲鳴が迷惑の嘆きに変わってきたとか?
拝観料だけでも、そのピークは8千人×@500円=?すご〜、日にウン百万両也!!!!!!!今や、妖怪どもも出没のチャンスすらないんじゃよ?
さて最近のご時世は、どん底の不景気じゃで、ほおかむりに、唐草模様の風呂敷背負った、怪しげな怪物?が、出るとかでないとか????
話じゃと思うんだども・・・・・・。
寺では銀行マンが毎日通い詰め、賽銭と拝観料をゴッソリ集めて持っていき、忍び込んだ曲者も、慌てて本堂の鐘叩きの棒だけを持って逃げたという・・・・・様な民話も残されるんじゃなかろうて?
さて今日は、第5話「雲洞庵の化物」、今でも残る血染めの袈裟のお話である。