[:lef
昨日のこと。
野外で日常の作業をしていたらババが入電を告げにきた。
「○○です。分かりますか?」○○と言われても、咄嗟のことで直ぐには閃かなかったが、二言目で直ぐに分かった。
何しろ、40年ぶりの声と、長く経過した時間とのギャップ。名前は分かっていても、少し物忘れが多くなってきたこの頃、即座には思い出せない。確認指令を発せども、反応が鈍くなってきたってわけよ。
そうなんだねえ〜、かれこれ40年ほど前に遡るんだよ。
まだ成人前の若〜い頃のこと。農業の専門学校で学んでいた当時の同級生からの電話だったんだね。
「今、新潟西インターだけど、これから乗って行くんだけど、何処で下りたらいいのかな?女性軍4名なんだけどさあ」
何だって?これから来るのかい?「え〜え?塩沢石打で下りて、また連絡してくれない」
10時ちょっと過ぎに再び電話が入った「今、インターに着いたんだけど、どう行ったらいいのかな?」
兎に角、牧之庵までの道順を教えた。
ものの10分も経たない内に彼女らが到着した。
生憎、ババは孫達の運動会に出掛けて留守だったんよ。
取りあえず、まだ準備中の店内に寄って貰った。さて、この女性4名のことだが、、専門学校(昭和42年度卒業)
33人の同級生の中、ただ4名が女性だったんだね。
その女性全員が、こうして牧之庵を遙々尋ねて来てくれたってわけなんだよ。
実は、今年の1月に還暦の同級会があってね。僕は週末だったんで、残念ながら欠席だったけど、その席にも、この
女性軍は半分の2名しか出席しなかったんだね。
それが、どういう風の吹き回しか、こうして牧之庵を尋ねてきてくれたんだよ。有り難いねえ〜、ほんと、涙が出るほど嬉しかった!
一番近くの同級生の一人に電話したら、彼も駆けつけてくれる事になった。
それにしろ、到着が早すぎて、お手伝いのおばさんは掃除中、ババは運動会でまだ来ないし、おいらも、蕎麦を切らなきゃいけないから「おい、あんた達、時間が早すぎるから折角ここまで来たんだから、今、天地人で話題の雲洞庵にでも行ってきたらどう?」そう促して、彼女らは出掛けた。
この頃は、遅くなってからお客さんの入りが集中する牧之庵だが、この日に限って客足が早かった?
お昼時間をちょっと回った頃、雲洞庵から帰って来た。暫くして、近くの同級生も駆けつけてくれた。
なかなか、彼女らに接する時間をとれないで、イライラしていた親爺だが、幸い遅くのお客さんが少なくて、後半は少しの時間が取れて、いろんな話が出来た。
この次は、今度こそ、おいらが幹事で休日、牧之庵を休んでも引き受ける事になった。
時期は再来年、彼女等も期待して、楽しみに待っているそうだ。
いい時間が持てた。有り難い、持つべきは友、40年の空白は、ほんの数秒で埋まってしまう。これが友だ!
帰り際「頑張ってね○○君、この次の同級会、楽しみにしてるからね、またこの次まで、頑張って!」
大きく手を振って帰って行った。一人は佐渡市まで、もう一人は新潟市、新発田市、胎内市まで、それぞれに遠い距離だ。
ありがとう、友よ!思い出に一枚の写真に収めて再会を約した(写真上)。
偶然にも、ブログの今週のお題は「友達」とある。納得、納得、いいお題だ。
悲しいかな、33人から既に4名が欠けた。そんな長い時間が過ぎてしまった。