※イッポンワラビ(アブラコゴメ)のこと
今年の春は残雪が多かった。しかし、連休を過ぎたら、あっと言う間に消えて、庭のブナの葉っぱが一挙に濃緑になってきた。
御神廻があって、何かと忙しかった今年の春、過ぎてみれば春が足早に来て、新緑が眩しいほどになってきた。
毎年、庭先のブナの葉っぱの開き具合と色付きを見て、山菜(真っ先に気になるのがコゴメだが)の適期を判断する。
中でもアブラコゴメ(イッポンワラビ)の適期が一番気になって、12日(木)の早朝に初めての山菜採りに繰り出した。
そば屋の準備は前日に済ませ、営業前までには帰ってくるつもりで、早朝の4時半に家をでた。
朝食は、前日の夜にババから作って貰い、小雨降る中、雨合羽持参で出掛けたんだ。
行き先は毎年行っている信州栄村。今回の地震で、かなりの被害に遭われたことは、現地に住む友人からの情報で知っていた。(地震情報を見て、伺いの電話で知った)
出掛けてはみたが、正直言って現地まで行けるかどうかの確証はなかった。
栄村に入って、山道を暫く走るのだが、道中は地震の被害が生々しく、如何に大きな地震だったか見て取れた。
拡幅した谷川の盛土部分は、その殆どの表層に亀裂が生じ、沈下している。浸水による被害の拡大を防止するために、緊急に割れ間の補修はしてあるが、何とか片側通行で辛うじて通行出来たが、豪雨でもあれば二次災害が心配される。
東日本の震災が、あまりにも大きかったので、これまであまり報道されてこなかったが、本来であれば大々的に報じられるほどの被害だったのだ。
そんな爪痕を見ながら、なんとか現地まで辿り着けた。
今年の大雪の状態から、まだ残雪があるだろうと想像していたが、予想外に雪解けは早かった様で、日当たりの良い場所では、完全に伸びきって、葉っぱも完全に開いている(写真上)。
それでも日陰ヶ所を探して採りだして3時間、たんまりと採れた。
平日の牧之庵は全く暇になっちゃったので、営業中の時間を割いて水洗いを済ませた(写真下)。
予想外の収穫にババもVサイン 綺麗に洗ってサッとゆがく クサソテツ(アオコゴメ)は眼中にないが、ついでに少しだけ(写真上)