※「お出で、おいでと山菜が呼ぶ?」
← ほ~~ら見てごらん、こんなに沢山の「イッポンワラビ」手をかざして自慢するババの手。
5月のGWには間に合わなかった山菜(フキノトウが主役)だが、ここに来て、あれもこれも一斉に採れるようになってきた。
この時期は、山菜採りを楽しみながら牧之庵を訪れてくださるお客さんが多いが、今年に限っては、皆さんガッカリしてお帰りの様だ。そうなんだね、バラツキが多いんだよ。
素人さんには、今年の山菜採りは難しいんだよ。
ここに住む僕等でさえ、適期の判断が付かないんだから無理もないよね。
山菜の適期は、その年の残雪の量、気温の変化によって、ともすると一ヶ月近くも変動が生ずるんだね。
だから、前シーズンはいつ頃が適期だったからと予想しても、殆ど予想外の結果に終わってしまうんだね。
今年は、その最たる例で、場所によっては残雪に被われている。こんな年は、同じ種類の山菜でも、採取時期が長〜いんだんよ。
陽当たりの良い場所では、すっかり雪も解けて、葉っぱが開いたり、伸びきったり。逆に日陰の場所では雪の下だったりとね。
牧之庵の庭先のブナの葉っぱの状態からして「よ〜し、あれとあれはピークだな?」と、長年培ってきた勘で時期を知る。
さ〜てと、おいらの場合はコシアブラが呼ぶんだよ、クサソテツもね。おいで、お出でってね。
だから、仕方ないから、出掛けてくるんだよ。
今日はコシアブラ、明日はクサソテツって具合にね?
採る種類を定めて、目的を持って採りに行くんだね。何か出てるんじゃない?なんて、場当たりでは出掛けない、採ってくる物一品に絞って、今日は何、明日は何って具合よ。
無かったら即帰ってくる、未練がましく浮気はしないんよ。
そんなこんなで、コシアブラも、アクサソテツも無駄なく的中したよ(たまたま当たったから、自慢なりよ)
さて、ある日の目的は「イッポンワラビ(アブラコゴメ)」前回のブログで、ご自慢紹介。5月12日(木)のこと。
牧之庵で今年使う量は確保できた。たんまりと塩漬けにして保存した。
次いで、連休の天ぷらの主役「コシアブラ」だが、今シーズンは全く間に合わず。お客さんもガッカリだったんじゃないの?
遅れて、今が適期に入った。これとて日陰は蕾すら小さく、陽当たりの良い場所では、完全に開ききっていた(5月13日)。
大きさ毎に仕分けして、目的に合わせババが使う(天ぷらが主だ)
牧之庵では、塩漬けで保存しておく山菜は、イッポンワラビと、クサソテツだが、最後の「クサソテツ」は15日の早朝採りに出掛けた。
ちょっと早いかな?と、偵察気分で出掛けたが、とんでもない、遅きであった。
例年であれば、直ぐ近くまで軽トラで乗り入れる山道だが、入り口付近から残雪で妨げられ、リョックを背負って現地まで歩いて下りる。
初心者は、最初の残雪で判断して、おそらくは諦めて引き返すだろうね。でもね、奴らが呼ぶんだよ。おいでよ、おいでってね。
案の定、今や適期と、挙っておいらを待っていたよ?
して、収穫はこんなにいっぱい!それも、ズングリと太い奴ばかり。
ズングリと、丸々太った「クサソテツ」、綺麗に水洗いして茹でて塩漬け保存する
茹で上がった「クサソテツ(コゴミ)」、たんまりと確保して塩で漬け込み保存した