一昨日から梅雨入り宣言、しっかりとした梅雨の兆候を現してきた。
一昨日、昨日と雨続き。今日はお日様も出たが、梅雨時期らしい雲の多い空だ。
梅雨入りを知らなくても、何となく、梅雨に入ったな?気配と、それとなくの感じで分かる。直感ってやつだね。
春野菜が遅れているよ。残雪と、春先の低温が影響して、全般的に遅れてきたんだね。
失敗した苗作りだが、特に紅花は壊滅状態、インターネットで種子を見つけて、取りあえずは蒔いたが(紅花&アスター類)、はたしてどうなることか?問題は遅すぎる播種時期なんだ。
紅花は畑に直播きにしたんだが、畑を覗いたら、新芽が出掛かってきたよ。
春から夏に移行するこの時期は、牧之庵で使用する材料の移行期でもある。薬味として使うネギが、アサツキから夏ネギに替わり、天ぷらの葉物材が入れ替わる時期なんだね。
「実山椒」の収穫時期でもあり、畑では「ツルナ」が、そろっと使える頃になってくる。
☆ツルナ(蔓菜)
詳しくは→http://d.hatena.ne.jp/bokusian/20060622
天ぷらの葉材として冬を除いた殆どの時期に使っている。
雪の少なかった年は、6月に入って直ぐに使い出し、初雪が降るまで使っている。
冬場は、セロリーの葉っぱなどで代用し、春先の山菜時期になると、ウドやコシアブラなどが使われるんだ。
最後のコシアブラが、昨日あたりまで使われていたが、冷蔵庫に上手に保存しても十日程度が限度、今日からツルナの使い初め。
まだ葉っぱが柔らかくて、揚げづらいとババは口説くが、他に適当な葉材が見当たらないんだね。
ちょっと雪解けが遅い年は、ツルナが使えず端境期になるが、そんな時はアシタバ、コンフリー(現在は問題があって使えなくなった)などで代用していたんだよ。
重宝な奴なんだよ、ツルナってねえ〜。
コシアブラ(右)&ツルナ(左) 選手交代、畑ではこんな具合に大きくなってるよ
青々と大きくなったツルナ、隣にあるのも移植したツルナなんです。ツルナは零れ種でいくらでも発芽し増えます。
だけどね、毎年零れ種の自生栽培だと、あまりにも発芽率が良すぎて、混みすぎて間引きが大変、それに雑草も一緒に繁茂しちゃうから、隣の畝に移植床を作って、苗を移植するんだね。
移植すると、活着するまで成長が止まっちゃうから、自生床もそのままの状態で残して置くんだ。最初の使い出しは、随分と違うからね。
写真でも顕著、当初は同じ苗だったから、移植するとこれだけ成長の差が生ずるんだね。
移植床の材料が充分に使える状態になったら、自生床は耕耘して、別の作物を栽培するってわけよ。
☆山椒(サンショウ)
山椒の実の収穫時期が来た。
とは申せど、牧之庵の山椒の木は、昨年の大雪で大打撃、数十年もんの大木が2本とも折れちゃったんだよ。
使い切れないほど、沢山の実が採れたんだけどね。
幸いにもね、ババが朝市で見つけて買い占めちゃった見たい。
以後、去年のうちに予約しておいたから、数日前に牧之庵まで直接届けていただいたよ。
牧之庵も、二世が何本も育ってるし、折れた木も脇芽が伸びてきたから、そんなに遠くないうちに再び自家製の実が採れるだろうて。
山椒は早速、ホダから実山椒をもぎ離して、サッと茹でて冷凍保存したよ。
お陰さんで充分な量を確保できたよ。結構な量を使うからね〜。
朝市のオヤジさん、木の芽をサービスに持ってきて下さった。天ぷらに揚げて、お客さんにお出ししたよ。一日中、厨房は山椒の香りが漂っていたよ。