※面倒くさい「暖簾物語」、春用暖簾に衣替え
ひな祭りも過ぎて昨日今日とすっかり春の陽気になってきた。
このポカポカ陽気に促されて「春用暖簾」に掛け替えた。
実はこの暖簾だが、ちょっと面倒くさい事になってるんだよ。
以前の戯言で、そこら辺の事情について触れたことがあったけどね。
何じゃない、色の種類が余計に増えちゃっただけの話で、使わなきゃ良いことなんじゃがね。
そんなことで、ちょっと早めの衣替えだったけど、春はすんなりと来るんかいな〜?
あんまり先取りすると、たまにガチ〜ンと喰らわされるんだけど、もう2.3回は寒の戻りがあるかもよ。
冬から春への季節の移行、ここら辺の見極めと加減が面倒くさいのよ。
先取り作業って、夏タイヤへの履き替え、雪囲いや消雪用設備の撤去などなんだけど、段取りよく先行作業をするときに限って、意地悪くドカ〜ンと来るんだね。
春のお彼岸(春分の日)の頃や、ともすると桜が咲いてる時期、田圃の稲の苗を育っているビニールハウスの上にも、時期外れの大雪が来るって事もあったよ。
桜吹雪ならぬ雪吹雪?、まあ、こんな遅きの降雪は、異変と思って諦めるしかないがね。
でも、昨日今日の陽気だと「二寒八温」って感じだね。
あ!、また脱線じゃよ。完璧に歳ってことかいな?
暖簾の話だったね。
ババが去年の秋に「秋暖簾」の更新用にと、信州の野沢温泉から生地を買ってきた。それも、黄色とグリーンの二種類。
仔細は、前のブログで綴ったので省くけど、要するに今までの秋暖簾(茜色)一下げを更新するのに二色の生地が揃ったって訳よ。
※参考までに去年の戯言、よろしかったら暖簾を潜ってくんなせや ↓
bokusian.hateblo.jp
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秋暖簾だから、色的には赤系色(紅葉)や、黄色系(銀杏などの紅葉)だろうから、ババは店頭にあった黄色を選んだ様だ。
ところが、それなりに上等な半端の生地がお店にあって、格安で譲ってくれる旨の戦術にババがのったらしいんだ。
これだけなら、まあそこそこに組み合わせて処理できるんだが、参ったことに開業当初に秋用に仕立てた茜色の生地が、これまた半端で残ってたらしいんだ。結果、三色の生地が揃ったって訳なんだけど、生地は半端で三下げ分(三枚分)には満たないんだ。
暖簾を仕立ててくれるのは、すぐ前に住む弟の奥方だが、ババ等は熟慮して最良の策を探し出した。
これまで使ってきた寸法に仕立てれば、間に合うのは黄色の生地だけで、残りの二色(グリーン、茜色)は、定尺で二枚は取れず、どちらも半端。
そこで、三種の組み合わせ(茜色、グリーン、黄色系の三色)で三下げ(三枚)分の暖簾を作ることにした。
手元にあるのは三種類の生地、これから三枚の暖簾を作るには?
生地全体の長さを測って、一枚の暖簾の丈を決めて、一連とせずに組み合わせで三枚に仕上げること。
これまで牧之庵で使ってきたのは、短冊4枚と5枚の一連ものだが、今回は単独一枚ものと、二枚合わせ、それらの
短冊5枚を組み合わせて一枚の暖簾としたんだね。
限定される在庫生地の種類(三色)と、量(三種合わせた総量、総長)で一枚の暖簾の大きさ(長さ)が決まってくる。
さて、三種類(三色)の短冊が出来た。でも、長さ的にちょっと短いかなって感じ。
問題は、どれとどれを組み合わせて、季節感に合ったイメージを作れるか?
差し詰め、去年の秋は黄色と茜色(初中秋は黄色で、晩秋は茜色)でお出迎えした。紅葉色からのイメージだ。
そこで、今朝の春暖簾だが、黄色とグリーンの組み合わせとした。黄色はスイセン、菜の花、淡いグリーンは早春の芽吹きのイメージ。
これから、本格的な春の来訪とともに、黄色の花が終わって初夏の頃から既存の濃緑の暖簾へと移行する。
面倒くさいが組み合わせで演出できる楽しさ、移りゆく季節を暖簾で生ける?って感じ。
季節の先取り、四季の実感、それはそれで面白い。
それが何だって言うの? 全く、くだらない話。