明日、9月1日は二百十日、折しも台風11号が関東地方に上陸する気配だ。これからの季節、農家では収穫期を目前に控えて、倒れ始めた稲が気掛かりで、無難に過ぎ去るを祈る思いだ。
昨日は、日本列島を猛烈な「変革風」が吹き荒れた。各地で大物と呼ばれた重鎮が吹き飛ばされ、代わって新参者を置き去った。
「自民党」と呼ばれる歴史ある館が大きな被害を受けて、貴重品が尽く飛ばされたと聞く。今や機能不全だという。
代わって「民主党」とか呼ばれる、最近構えた新しい館に、そっくり機能を移転したそうな。
この時期が来ると、なぜか無性に気になる風、そう「越中おはら風の盆」が始まる。
二百十日を前に、秋暖簾に衣替えをした。7回目の秋の風が茜色の暖簾を揺らしている。
いろんな風が吹く。時に被害をもたらすが、季節も運んでくる。
列島を総ナメにした「変革風」は、一日にして色も変えた。この次は、いつ吹くんだろうか?交通信号じゃあるまいし、その都度クルクル変わる風では、列島自体が絶えきれない。
そう言えば、牧之庵の秋暖簾も、7年間持った。大分生地も劣化して、色も褪めてきた。
だけど、生地は掛け替えても、秋の茜色は変えられない。秋に一番似合う色だからだ。
列島も似合う色がある。一晩で色褪める生地は、偽物だ。内面から発する色がいい、下手な染めは、直ぐ褪めて薄れるからだ。
風が吹く度、似合わぬ色で我慢てか?灰色だけはいかんがよ?秋に黒も似合わない。
何てったって秋はやっぱり、この色が一番よ!
牧之庵は秋暖簾に衣替えをした。折しも、日本列島も党色が変わった!二百十日の大荒れじゃった!