※複雑な心境
あっと言う間に師走まで来た!
早い、はやい、まったく早い!
8月15日を最後に牧之庵を閉じて、もはや四ヶ月が過ぎようとしている。
店内は、ほぼ原形に復したが、外回りは営業中のままに放置して此まできた。
閉店してから此まで、未だ途絶えることのないお客様に思いを馳せる。
閉店後の閑散とした有様をお見せするのが忍びがたく、最後の最後まで引っ張ってきた。
でも、最早際限がない。
この時期まで来ると、冬場だけ(スキー関係)のお客様とのお付き合いが始まる時期に入った。
もう、これ以上引っぱるわけにはいかなくなったんだ。
天気予報で頻繁に現れてきた雪だるま。そんな状況下で看板を撤去した。
主要道路沿線の照明付き案内看板、店の入り口で導いてくれた吊るし看板、そして店舗入り口に掲げたメーン看板。
長き年月を休みなく案内し、店の顔として働いてくれた看板たち。
それぞれに感謝を込めて、複雑な思いで取り外した。
俄には捨てがたく、先ずは思い出として納屋に収めた。
躊躇してきた最後の仕事。
看板を外し終えて、閉店の現実を複雑な心境で再確認している。