今日は素晴らしい天気になった。
3メートルもあった雪はめきめきと消えてきた。
雪は上、下から同時に消えるから、今日の様な気候がつづけぱ、びっくりする程早く消えていく。
先日まで蕾だった雪割草が瞬く間に可憐な花を開いた。
不思議な花だ。
その名の通り、雪消えの先から、次々に花をさかせる。
裏庭には1.5メートルもの雪がある。
そこでは未だ、重い雪にふんずけられた同じ仲間が春の来るのを耐忍んでまっているのだ。
花の命は短いが、雪消えの時間差からみることができる雪国ならではの光景だ。
やがて、水仙がいっせいに花開き、マンサクが黄色の素朴な花を添える。
雪が多ければ多いほど、苦しめられたら苦しんだ程、人も草木も獣も鳥も、すべてがすべて本物の春の訪れを首を長くして待っている。
雪消えと一緒に過去も消え失せ、変わって幾倍ものときめき、歓びを感受できる。