冷たい雪解け水の中で真っ先に春を知らせる「水芭蕉」が真っ白な花を開いた。
この時期は、雪解け水が流れ込み、ほんの数秒も水の中に手を入れても、痺れるほどに冷たい。
そんな冷水の中で、いち早く花を咲かせるから不思議な花だ。
春のお彼岸も今日で明けるんだよね。
先駆けの水芭蕉の花を見ながら、雪国にも待ちに待った春が訪れるんだ。
東京さは、桜が咲いたらしいね。
☆雪割草
陸では、これまた真っ先に春を知らせる「雪割草」と福寿草が花を開いた。
一足早く雪を消した牧之庵前の分家の庭先では、陽当たりが良い所為もあって、周りとは違って春が一足早い様だ。
牧之庵の雪割草は、まだ雪の中だが、ここでは満開の花が見れる。
何でこんなに早く花を付けるのか?此奴等も不思議な花だ。
そんなに急ぐ事もあるまいに・・・・・・。そんな中に、時折ハプニングも起こるんだ。
去年の事なんだけど、少雪暖冬と言うこともあってか、開花を急ぎすぎたらしい?
お彼岸入りの前日、奴らがここぞとばかり一斉に花を開いた矢先、何と一挙に50センチも雪が降ってしまったんだ。
慌てたろうね?何しろ冬に逆戻りだったんだから。
花を開いたまま雪の下、それも大雪ときたからね〜。
異常気象もこんな処でハプニング、奴らも予想外の出来事だった。
今年はもう大丈夫、安心して咲いてくれ。
☆暖簾も春用に衣替え
牧之庵も春の装い、春用の暖簾に衣替えしたよ。
綺麗な若草色だったんだが、6年も経つと、すっかり色褪せてしまったんだ。
正面からだと、お日様に反射して白っぽくなっちゃった。裏側からだと、昔の面影の色が見て取れる。
今日はお彼岸が明けるんだけど、大安なんで衣替えってわけさ。
この暖簾のことなんだけど、雪割草じゃないが去年は閉口したね
。早々に衣替えしたんだけど寒の戻りがあって大雪がきた。
若草色が恥ずかしそうに掛けられて、異様なバランスだったんだ。
そんな時期の早取りの失敗から、今年は少し遅らせた。
もう大丈夫だろうね、いくら異常気象でも、もう雪は降るまいて。
今日は1組の遅いお客さんが見えられて、閉店時間を1時間も回っていた。
「ババ〜、ババ〜」外から大きな声が聞こえる。
今年、小学校に上がる孫がパパと自転車できたらしい。
今日はお彼岸明けだから仏前にお蕎麦を供えて、ババが孫と墓地まで送って行った。
春の彼岸もあっと言う間に過ぎ、雪が解け木々の芽吹きが始まる。