卯月の初日、春暖簾に掛け替えた。
春の彼岸を終えて、幾らかは春らしくなって、予報から雪だるまが姿を消したからだ。
ところが、ここに来て、また頻繁に雪だるまが出没する。
この時期は、すんなりと春の来ないのは何時ものことだが、それにしろ今年は異常中の異常だ。
残雪が少なく、すんなりと春の訪れを感じられる年には、彼岸入りの頃に、暖簾の衣替えをすることもあった。
その年によって、季節の移り変わりの較差は大きくて、一概に暦上だけでの判断はできないのが通常だ。
この春暖簾だが、去年の春の終わり頃に掛け替えたんだ。
陽に曝され、風雨に耐えて、使い続けて8シーズン、さすがにボロボロに劣化して役目を終えた。
ババが、この日に備えて事前に用意しておいたんだ。
色は、今までの黄緑色から、濃緑色に変わった。ババは、色褪めのきく色系を選んだそうだ。
去年の春は、幾日も掛けなかったから、実際はこの春が初お披露目だ。
平成15年の春から去年の春までだから、実に、まる8年の歳月(9シーズン)を店頭で頑張ってくれた。
替わって掛け替えられた濃緑色の暖簾君だが、残念だけどボロボロまでは、この先???・・・・・無理じゃろうて?
あと、何シーズン掛けられるんかね〜?こればっかりは、どうもね〜?
まあ、この先何処までかは分からんが、役目はしっかり務めなされて、お出迎えしてくんだっしゃい。
ちなみに、2代目となったんは、夏暖簾に次いで、あんたが2枚目じゃよ。
その夏暖簾じゃがなあ、この7月15日で、2代目通して10年経つんじゃよ。早いのう〜、ちゅうことは、親爺も十も歳取ったって事じゃよ。
実はね〜、牧之庵の案内看板のことなんじゃがな、牧之庵は、分かり難い場所に家があるから、ちょっと離れた県道沿いに案内看板が建ってるんだ。
その看板が建たってる場所は、他の人(分家筋)の土地を借りてるんだよ。
地主が家を増築することになってね、看板が邪魔になったんだよ。そこで今日、業者に看板の移設をお願いして終わったんじゃよ。
道を挟んで、すぐ隣に移設した。だから、感じ的には、なんら分からないよ。
まあ、暖簾にしろ、この看板にしたってね、あと何年、牧之庵を続けられるのか?
まあね、看板なんかも、別に、あのまま撤去しなくたってよかったかもね?
そう、この先、そんなに長くは続けられないからね。