※「秋山鄕」昔の思い出を綴って
今回は何処に旅をしようかなあ?
秋山郷に行って見ようか?
時間に余裕があったら切明温泉で一風呂浴びて林道を走って奥志賀に行くか。
思い出を辿っての空想の旅に。
秋山郷は今シーズンの大雪で大変だった。
死活道路の国道405号線が豪雪により中断され孤立した。
秋山郷に特別な思いを馳せる一人として、おそまきながらのお見舞いを申し上げたい。
「秋山郷」此処は、小生にとって生涯忘れられない思い出の場所。
以前、建設会社に勤務していた頃、営業で当地の工事を下請けとして受注した。
元来、当地に特別な思いを抱いていた為かもしれない。
塩沢が生んだ江戸時代の文人「鈴木牧之」は、この地を訪れ当時の秋山郷の様子を『秋山記行』の著作で紹介した。
今から180年ほど前のことです。
その昔、平家の落人は源氏の追っ手から逃れて、この地に住み着いたんだろうか?。
車で行っても可成の距離、必死で逃げて隠れたんだろうなあ?。
往時を偲んで観歩きすると別の目線から見聞できて感慨深い。
かつての秋山郷の暮らしを再現した館がある。
鈴木牧之から名付けた『牧之の宿』だ。
茅葺き屋根で7戸の分家が廊下でつながれた宿泊施設、露天風呂から名山、鳥甲山(とりかぶとやま)が一望できる。
津南から秋山郷までの国道405号沿線には素朴で野趣溢れる温泉宿が点在する。
そこは、華やかでないが正しく秋山郷の宿だ。
逆巻温泉、結東温泉、信州秋山郷に入って小赤沢温泉、秋山の中心部の屋敷温泉、少し奥に和山温泉、どん詰めに切明温泉だ。
切明温泉が国道も一級河川中津川も終点だ。
この先、林道に接続され奥志賀、野沢温泉方面に通ずる。
川も二つに分岐して名を変える。
全国的に有名な秋の紅葉シーズンになると大勢の観光客で賑わう。
切明温泉から林道経由で奥志賀までのルートは筆舌しがたい別世界のパノラマだ。
奥志賀まではまだ遠い。