今日は七五三、霜月も半月が過ぎてしまった。
気温も景色もすっかり冬の様相。
この時期、雪国は降雪を目前にしての準備作業で大忙しだ。予報から雨は覚悟の定休日、今日は雪囲いの残り作業。予想外の好天で概ね作業は完了した。
連日の雪囲い作業で、右手の甲が腫れ気味だ。庭木を縄で縛る時に生じた筋肉痛、かなり痛む。それでも休む訳にいかず、庇いながらの作業が続く。余り無理をすると、そば打ちに支障が出ればと心配しつつ、それでも自制しながらの作業だが、夢中になると力が入ってしまう。冷え込むと持病の「腰痛」も出てくる。
お昼は2時を回っていた。お腹の空き具合は、商売柄この時間帯にならないと要求しない。
昼食を食べて、暫しの休憩。
ふと、テレビのチャンネルを回すと「裂き織り」が紹介されていた。
NHK教育テレビの「おしゃれ工房」、日本の手仕事再発見、今日は再放送。
「裂き織り」といえば、牧之庵の友人の佐渡の「仲川」さん、ブログでも何回かご紹介した。
仲川さんの作品
仲川さんの作品、敷物に
今日のテレビは、青森県の伝統工芸品「南部裂織」だった。青森は十和田市、南部地方に江戸時代から伝わる「裂き織り」、手法は何処も変わらない。着古した着物や古布を再利用したリサイクルの織物だ。古布を1㎝ほどに裂いて横糸に、縦糸には木綿糸(織り糸)を使って織り上げる。
日常使っていた作業着、着物類の着尽くした古布を再利用して織り直す。再利用して織り直した「裂き織り」も、更に擦り切れて当て布までして使っていた。当時の農村の厳しい生活から必然的に生み出された女性たちの節約の知恵から産まれたリサイクル産物だ。
古着を裂いて糸状にし、丸く巻き取り保存して置くんだそうな。この巻き取った玉を「ヘソ玉」といっていたんだそうだ。これを売って小遣い稼ぎにしたんだそうだ。「ヘソクリ」という語源は、ここから生じた言葉だそうだ。
最近は、この裂き織りで再生されたコタツ掛け、敷物、手提げ袋、テーブルカバー等々が近代感覚で見直され、人気を呼んでいる様だ。
古布がいろんな形で蘇り、今では古布その物を調達するに苦労する世の中。
世の中も変われば変わるもんだよね〜。
荒川さんの作品、古布で作った手提げ袋(牧之庵の趣味のコーナー)
そう言えば、今夜9時半からNHKの「おしゃれ工房・日本の手仕事再発見」で「柿渋」に関する放送があるんだね。 先日、荒川さんから教えていただいた。是非、見なくっちゃ!