2006年(平成18年)も師走を迎え、文字通り「師が走る」「し果たし月」のせわしい時期だ。
ここ南魚沼の地も、初雪こそ降らないが、気温が極端に冷え込んで、寒い中で冷たい雨が降っている。
今度こそ雪になるなあ〜、時期が時期だけに準備と覚悟は万全、スキー場では「安全祈願祭」も始まった様だ。
今年も足早に31,30,29日と師走を走り、時を刻む。
明けて2007年は、我々団塊世代が大量に定年を迎え始める。
時は今、2006年の終わりの刻でもあり、定年を迎えるカウントダウンの刻でもある。
先日のブログでもご紹介した「人生を見つめ直すお遍路の旅」、「夜間中学」が重なって、複雑な心境だ。
7月に少し触れたが、我が家で愛読している新聞記事のちょっとしたお話。
2002年2月から「50代からのステップ」というタイトルで紹介された「団塊族」。
生き方や働き方を紹介したものだが、切り抜きの新聞はセピア色に変色した。
定年に備えて、その後の人生をどう生きるかが大きなテーマだったようだ。
ある人は大手ゼネコンの管理職、休職して「そば職人になろう」と毎朝自分に喝をいれ修行の日々を送った。
ある人は、「商社マン」で「日本経済の発展を支えてきた」と自負しつつ、バブル崩壊で人生が一転した。
パソコン学校で技能を磨いて、給料は半分以下だが再就職した。
ハローワークに通いながら、「50歳を過ぎて再就職するに、職歴や資格など必要とされなかった」という。
ある人は、定年を前に「定年後をリハーサル」したという。
保険や光熱水費、食費、携帯電話の解約、小遣い等々見直し、家族からは不平不満が出たが、年金見込額で生活できるラインまで絞り込んだそうだ。
何とかやりくりの目途が立ち、定年を迎えたという。
交際費などオーバーしたものもあったが、家庭菜園や食費を節約し、余裕のお金でオフシーズンを利用して海外旅行に何回も行っているそうだ。
ある人は、エッセイストを目指し、仕事のネタ探しを兼ねて「お遍路さん」を始めたそうだ。
「第二の人生を楽しんでいます」と言う。特別の資産家や一部の恵まれた境遇の人たちを除き、その大半は日々苦労しながら、その後のステップを踏み出そうとしている。
目途が立つ人、全く目途が立たず悩んでいる人、病気で療養中の人、皆それぞれに、それぞれの環境下で「第二の人生のステップ」を・・・・・・・・・。
何れにしろ、来るものは迎えねばならないのが必定。
だとしたら、この世代を働き通しできた「団塊族」、成るようにしか成らないのも人生と括り、一時は定めに身を委ねて見るのも一興かと。
「人生は遍路なり」、この歳になって何となく理解できる様になってきた。
結果はどうであれ、団塊の世代を生き抜いてきた自分自身に「ご苦労さん」と一括りして賞賛を送りたいものだ。
先ずは、そこから次のステップに・・・・・・・