26日のテレビで放映された翌日、41年ぶりに長岡市の高校の同級生が牧之庵に来てくれた。
ふと観ていたら、僕の名前が報じられていて、もしやと思って、卒業アルバムを開いたという。
南魚沼市で60歳(実はまだ、59歳なのだが)、昔の凛々しい?姿はないが、それとなく面影があって間違いなしと思いきや、早速行ってみようと思い立ったらしい。
電話が鳴って、運良く僕が受話器を取った。
「◯◯と言いますが、お宅さんは、◯◯高校卒業の高橋富一さんですか?」、◯◯さん?、何しろ41年も前の同級生、卒業後は一度も会っていないしクラスも違う、??????。
「失礼だけど、この頃は呆けだして名前と顔が一致しないが、合えば分かるだろうね?」と答えておいた。
来るまでに卒業アルバムで確認しようと思っていたが、時間がなくて確認する前に来てしまった。
他のお客さんのオーダーを出し上げて、店に顔を出した。
彼は、奥さんと二人で、食事の最中。取りあえず、挨拶をしてお顔を拝見?
暫くは分からなかったが、名前と住所を聞いてやっとの事で記憶が甦った。「ああ!君か!」
何処かで不意に会っても、おそらくお互いに分からないだろう。41年間は長い、全く見知らぬ同士に変貌してしまった。
閉店後、暫く、過ぎ去ったあれからの事を雑談した。
誰それはどうしてる、あいつはあの世に行った、あいつは、誰それと一緒になって孫が何人だよ、奴は所在が分からずだよ、昔々の同級生のこと。
牧之庵を始めたお陰で、これから先、会えず終いだったであろう同級生に何人も会えることができた。
それだけでも、嬉しい出来事、価値ある時間だ。