昨日のお昼に小グループ旅行のお客さんがお越しくださった。
山野草に興味のあるお客さんがいらっしゃって、牧之庵の庭に出られて、ある種の山野草を見つけてババに名前を尋ねられた。
ババが僕のところに来て「お客さんが、これはなんて言う名前なのか聞いておられるよ」と、実物の葉っぱを一枚もってきた。
実は僕も正式な名前は分からない。「確か?何とかアオイとかいうんじゃなかったかな?(ぶんぶくちゃがま)と呼んでるんだが、それは俗名だろうし?ちょっと分かりませんと、お答えして・・・・」
こんな事も訪ねられるから、牧之庵の親爺も大変だ!。そこで親爺も正確な名前を調べなくてはと、インターネットで検索した。
なにしろ実名が分からないんだから、いろんな用語を当てはめての検索、漸く「カンアオイ」に到達した。幸いにも素晴らしいホームページに出会えた。
カンアオイの検索なんかはそこそこに、暫しこのホームページ「川島榮生さんの(四季のうつろい・小さな庭)」に没頭し、早速、お気に入りに追加した。半端じゃないよ、このホームページは!。
その結果、牧之庵の庭に植えられていたのは、「コシノカンアオイ」と「ソノウサイシン」という「カンアオイ」の仲間だったらしい。
(下の写真二枚は、今日現在の牧之庵の庭で育つ「カンアオイ」2種、今日撮ったもの)
ソノウサイシン
もう十数年も前に、宅地造成で埋められそうになった物を、近所の民家からいただいてきた。2ヶ所に株分けして植えて置いた物だが、繁殖力は極めて弱く、直射日光が苦手らしい。真夏の炎天下では、直ぐに萎れてしまう。川島さんの記述によれば、野生では殆ど見られないそうだ。
コシノカンアオイ
これも随分前に、近くのスキー場開発で造成により埋められそうになった物を、群生地から少し採ってきて植えた物だが、なかなか増殖しない。
どうも「カンアオイ」の仲間は、繁殖力が弱い植物らしい。
この辺の林野で、希に群生を見ることがある。これが花なの?と思わせるほどに、暗い茶紫色?とでも言おうか、一株に一個の花を冬に見せる。
肉が厚い花びら?(がくなのか?)三つ葉のクローバのような形をして三つに別れ、真ん中に筒があって、中は編み目の様になっている。
葉っぱは冬でも枯れずに大きな三角形。この花の形が茶釜に似ているところから、「ぶんぶくちゃがま」と呼ばれているんだろう?葵の紋所、三つ葉葵は徳川様の紋所だ。
これが花?醜いなんて言わないで!
カチカチ山じゃあるまいし、ぶんぶく茶釜とは迷惑千万、徳川様の紋所、高貴な花も見分けが付かぬか。吾こそは・・・・・・・・・。