昭和40年8月19日
長崎
本渡で野宿をして蚊に刺されて眠い目を擦りながら朝を迎えた。
今日は長崎に行く予定だ!
本渡6:45からバスで鬼池7:20に着いた。
鬼地8:10から汽船に乗って口之津8:40へ渡り、バス乗り継ぎ長崎11:20に着いた。
昨日の寝不足(蚊の襲撃のため)と、船やバスの乗り継ぎで、さすがに疲れたようだ。
まずは、観光バス(3時間コース)の申し込みを済ます。
長崎駅前13:00発→崇福寺→大浦天主堂→グラバー邸→十六番館→出島・原爆公園・浦上天主堂→平和祈念像→国際文化会館→長崎駅16:00着
大浦天主堂
ながさきの記・・・・・・・(昭和40.8.19 旅日記より)
爆心地に建つ平和祈念像(右上の写真)
船の笛鳴りぬ 港の敷石の白き路 みな濡れよとばかり・・・・・・・・・与謝野晶子
長崎・・・・・そこは異国情緒あふれる たたずまい
鹿児島、日南、別府、阿蘇・・・・・とこの長崎の地に そこは他の地には見られなかった何かがあったのだ
数々の歴史が埋もれている地 長崎そこは、あの阿蘇の自然美とは異なった、独特の文化がある。
戦争の悲惨な爪痕が残る。我が国最初の貿易港として栄え、近代文化の門戸となった長崎、それは、天然の良港と風光に恵まれたところだった。
この「九州路ひとり旅」計画の最大の失敗は、野宿をするためのテントを持ってこなかったことだ。
予想外の蚊の襲撃は寝袋だけでは防げない。
野宿は結果的に睡眠不足に陥り、ゆっくりと周遊の予定が、余儀なく駆け足となっていった。
佐世保
長崎から九州路最終の地、佐世保に来た。
長崎駅17:11(大村線)→佐世保19:09着
今日は、佐世保での一泊、さすがに野宿をする気迫はなし、蚊がアレルギーになってしまった。
懐も寂しくなったが、旅費はチケットがあるので心配なし、駅前の安そうな宿を探した。
駅前の高台に「緑屋」という旅館を訪ねた。
明日(20日)は西海めぐりである。